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栞日 / sioribi

シリーズさいごになりましたが、昨年の年明けに帰国してから、ご縁があって春からの丸一年お世話になった、栞日で締めくくりたいと思います。


もはや、わたしの松本生活のすべてがここを起点としてはじまったと言っても過言ではなーい!というくらいに菊地夫妻には公私ともにお世話になり、自分のこれまでの人生でタッチしてこなかった世界にふれる機会を、この『栞日』という場所がくれました。

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松本の村長的役割を担う菊地さんは、ほんとうに人が良く、街のニーズにあわせて開店以来、どこまでも走りつづけています。生涯、陸上部🏃‍♂️💨

今年は残念ながら開催が中止となってしまった夏の湖のほとりのブックフェス”ALPS BOOK CAMP”にはじまり、冬の街歩きがたのしくなるスタンプラリー”Winter Walker”の企画や、昨年よりあらたにはじまった”街と土”では、農家さんと街をつなぐマーケットを開催し、農家さんと料理家さんがタッグを組み、この街の豊かなサイクルの在り方を示唆してくれる、わたしも大好きなイベントです。

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栞日は、「書店あるいは喫茶店」とうたいながらも、コンサートやトークショー、ワークショップの会場となったり、そのほかに中長期滞在用のINNや、昨年春からは『栞日分室』という土倉を改装したギャラリースペースまではじまり、このどんどんと展開していくエネルギーと、いくつもの出逢いがうむコラボレーションの極みが、栞日という場所の魅力であると感じています。

それを陰でせっせと支える奥さんののぞみさんの存在は、喫茶の焼き菓子や日替わりカレーのクオリティーはもとより、わたしにとってチャーミングかつ逞しさも兼ね備えた最高の癒しであり、本当にたくさんのことを教えてくれました。

菊地家のわんぱくなおこちゃまたちも、愛おしさ満点💯

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そんな菊地家の懐にざぶん!と飛び込んで、分室の企画や映画の上映会、夜喫茶の過ごしかたなどなど、これまでの栞日”らしくない”たくさんのことに挑戦させてもらったこと、目の前の課題にむけてふたりと話し合いを何度も重ねたことは、わたしの宝物となり、今後みずからの場所をこしらえるうえで、とてもとても勉強になりました。

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栞日卒業後に、『ふるさと便』の企画を相談したときも「なんでも言って!」とすぐに快諾をいただき、いつでも変わらずに迎えてくれる場所となりました。


そんな菊地さんが、松本の街の空気をつくってきた大先輩と慕う13の店主を訪ね、インタビューした松本探訪記録集「masterpiece」は、ひとつひとつ手作りしているというこだわりの一箱です。

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この街を耕す菊地さん独自の言葉で編まれ、この街の魅力が再発見できる13のピースを是非、街を歩くようにたのしんでください。



Photo(No.9) by Kokoro Kandabayashi

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