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RITOGLASS

リトグラスさんのアトリエはほんのご近所にあって、たまに工房長が家の前を自転車ですいーっと走っていくのを見かけます。

昨年の池上喫水社ではじめてお会いしてから、松本クラフトフェアや、以前働いていた栞日ではアイスコーヒー用に夏になると連日大活躍のオリジナルグラスを使用させていただいていました。

印象としては、とにかくハンサムなグラスたち。

涼やかなガラスウェアは夏が本番。

灼熱の炉のそばで汗をかきながらもミリ単位の作業に集中力途切らすことなくひとつの作品を淡々と仕上げる姿をあまりにも感じさせない、端正な佇まい。

スタイリッシュかつ繊細なガラスの美しさと、永木さんの実直で誠実なクラフトマンシップのバランスが、生活のなかに無理なく溶けこみ、観るひとにここちよい印象を与えてくれます。


企画はじめに、『ふるさと便』のコンセプトをお伝えし、水巡りセットにリトグラスさんのグラスを、とお願いしたところ、「実はわたしたちも例年お世話になっている方へ松本のもの、旬のものを送っているんですよ」と返ってきて、まさに”この時期の松本を感じて欲しい欲”がどんぴしゃり!なことに驚きと嬉しさがありました。

お邪魔したアトリエでのおふたりとの会話のなかからも、コツコツと自分たちのブランドを育てていく姿勢や、お客様や取り扱いのあるお店への配慮に加えて、確かな職人技術とその人柄こそがひろく愛される所以なのだと感じます。

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松本での印象として”水”への想いを伝えると、工芸の五月で『みずみずしい日常』を企画された一ノ瀬さんをご紹介していただき、「みずまきあるき」という巡った水場の湧水で、マップに街歩きの足跡、もとい水跡を記せる湧水マップ〈城東・城西・城南・城北編〉の4種類を提供していただくことになりました。

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松本の街なかに点在する湧水スポットをマップ片手に巡り、グラスで効き水ツアーをしてもらえたらというイメージ。

ただ、ガラスを持ち歩くのは非日常な行為ではあるところ、手拭いといっしょに提案したいことを伝えると、それではその手拭いでグラスを包んで持ち歩く旅道具のようにするのはどう?と、永木さんから素敵なアイディアをいただき、一箱のなかにつながりが生まれました。

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こうしてリトグラスのおふたりとのやりとりから「女鳥羽川」が出来上がり、会話のなかから生まれる発見のおかげでボックスがより充実したものになったことは本当に嬉しく、ありがたいことです。


グラスはクリア・グレー・アンバーの3種類から、この季節は先付などお料理をちょこんと盛ったり、お酒を嗜むのにも良さそうです。

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Photo(No.4) by Hiroko Momose


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