私はここのつり橋の管理を任されている。 しかし、殆どここを通る人はいない。 だから 木が朽ちてようが ロープが所々切れかかってようが 気にしなかった。 趣味のバー…
昨日 告別式の精進落としの席で、ある男性の耳に付けていたピアスの数がえらいことになっていたので弟に「あの人の耳ヤバくない?」とそっと耳打ちしたら「あぁ、クッキー…
信号待ちをしていた。 車に射し込む陽のひかりに少し汗ばむ陽気で 窓を開けながら、ぼーっと外の景色を眺めていた すると、白いビニール袋が 風に吹かれて宙に舞い …
誰かの感受性に嫉妬するのが僕の癖で 喉を掻きむしりたくなるほどの渇望が、僕を苦しめる 人と比べることでしか自分の価値を計れない自分は 一体どこへ辿り着くんだろう…
hiroco.
2019年6月10日 20:55
私はここのつり橋の管理を任されている。しかし、殆どここを通る人はいない。だから 木が朽ちてようが ロープが所々切れかかってようが 気にしなかった。趣味のバードウォッチングをしたり、お腹が空けば持ってきたサンドイッチを食べた。眠くなったら昼寝して、本を読んだ。そんな事を繰り返していたら、ある日 つり橋を渡る人が現われた。その人は、全く恐がる様子もなく どんどん渡って来る。
2019年6月6日 14:33
昨日 告別式の精進落としの席で、ある男性の耳に付けていたピアスの数がえらいことになっていたので弟に「あの人の耳ヤバくない?」とそっと耳打ちしたら「あぁ、クッキー?」と、弟が勝手にその男性をあだ名で呼び出したのでオレンジジュースを噴きかけた。そしたら実は心の中でみんな『クッキーがいる』と思っていたらしく、それからはその男性をみんな陰でクッキーと呼ぶようになった。クッキーは自由人で、お黒飯をお
2019年6月3日 20:45
信号待ちをしていた。車に射し込む陽のひかりに少し汗ばむ陽気で窓を開けながら、ぼーっと外の景色を眺めていた すると、白いビニール袋が風に吹かれて宙に舞い 地面スレスレに落ちてはまた宙に舞いふわり ふわふわりフワ フワ フワふわり車の間を縫うように不規則なリズムを刻みながらとても優雅に、舞ったり落ちたりを繰り返していた ハラハラしながらも、その様子に見と
2019年6月3日 08:44
誰かの感受性に嫉妬するのが僕の癖で喉を掻きむしりたくなるほどの渇望が、僕を苦しめる人と比べることでしか自分の価値を計れない自分は一体どこへ辿り着くんだろう何のあてもなくフワフワと漂うクラゲみたいに一喜一憂しては、上がったり下がったり漂うことしか知らなかったけど、深海はどんなところだろう?引力のままに沈んでいってずっとずっとずーっとそのまたずっと向こうまで