上級心理カウンセラー資格取得講座にて学んだこと4 ~認知行動療法~
上級心理カウンセラーのテキストを学んでいると「カウンセラーとか関係なく日常生活で使えるじゃん」という学びがたくさんあります。
そのような「みんなが身につけたい学び」をアウトプットします。
今回は「認知行動療法」という心理療法を紹介します。
一緒に学びましょう!💪
「認知行動療法」の特徴
認知行動療法という心理療法には、以下の特徴があります。
実はこれ、前回紹介した認知療法と同じ特徴です。
では、認知療法と認知行動療法の違いとは何でしょうか?
もちろん、「行動」の部分です。
「認知療法」との違い
認知療法がベースなのかと思ったのですが、違うのですね。
認知行動療法は、行動療法が軸なのです。
行動療法は、行動を変化させることで思考パターンを変容させ、ネガティブな感情を変化・改善させていきます。
人間の感情はどこから発生するか?
人間の感情は、出来事から直接発生するのではなく、思考から発生するという話を、論理療法という心理療法の紹介の中で説明しました。
だから、思考を変えればネガティブな感情も変えられるのでした。
わかりやすい例として、コップの水で説明しました。
このときの説明では、感情と行動は一体で扱っていました。
以降の認知行動療法の説明では、感情と行動は切り離して考えます。つまり、行動は感情の次に発生しているものと考えます。
「認知行動療法」のアプローチ
前提は、「ネガティブな感情を変えたい」ということです。みなさんも、自分のネガティブな感情を想像してみてください。
ある出来事があって、思考を経て、ネガティブな感情が発生し、行動を起こす。という流れです。
認知行動療法では、「思考」も「行動」も自分で選択することができるとクライエントに伝えます。(心理教育)
「思考」と「行動」を変えて、結果として感情を変えたいのでしたね。
このW処方でネガティブな感情を変えるのが認知行動療法のアプローチなのです。だから、効果が高く、短期間で問題解決できるのですね。
「書き出す」
ところで、このネガティブな感情に関連する思考や行動はどうやったらわかるのでしょうか?単純なことです。
書き出します
認知行動療法では、クライアントに「問題となる思考が生じる状態を書き出す」ことをしてもらいます。7つの点を書きます。
番号をつけていますが、順番に書く必要はありません。例えばこんな感じで書き出します。
この書き出す作業ですが、状況と自分の周りが客観的に見れるよい方法ですね。ただ書くだけなので、自分ひとりでもできます。
「活動記録表」
その他、認知行動療法で使用する行動療法のアプローチの中に「活動記録表」があります。
要は、1週間、何時に何をしたか?の表です。これをつけると、
わけですね。例えばこんな感じです。
これはほぼ私の行動(忙しくない時期)で、すごくざっくり書きましたが、1時間ごとで、もう少し細かく書いた方がよいかもしえません。
・早く出勤しているのだったら、早く仕事を始めて早く帰ったらどうか?
・土日も平日並みの時間に起きて、自由時間を増やしてはどうか?
・これだけ自由時間があったら、1カ月、1年で何ができるか?
なんて課題が見えてきますね。
まとめ
認知行動療法は、行動療法が軸の心理療法です。行動療法的アプローチで「行動」を変え、認知療法的アプローチで「思考」を変えるのでした。
Wで効くから、すぐに問題解決できるのが特徴です。
ネガティブな感情に関する7つの項目や、活動記録表という書き出す作業は一人でもできて自分を客観視できるよい方法だと思います。
「いつもこのネガティブな感情が出るなぁ」「行動習慣を見直したいなぁ」というときに実践してみてはいかがでしょうか?
本日の学びはここまで。また来てください。👋
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