見出し画像

森を見て木を見ず?~平尾台の価値とは?~

地球のかけらHIRAODAI(平尾台)といいます。
平尾台の住民が案内するガイドツアーを中心に運営している団体です。
タイトルを見ると逆じゃんと言われそうですが...何故このタイトルにしたのかという事を交えて平尾台の価値についてお話をしようかと思います。

木を見て森を見ず⇔森を見て木を見ず

木を見て森を見ずとは・・・?
物事の一部分や細部に気を取られて、全体を見失うこと。とされています。
たまに使われることわざかもしれませんが実はこの木を見るという行為は森を見る事より大事なのではないかと思っています。言い換えれば、森を見るという行為は全体しか見えていないという事です。
これの何が問題なの?という意見もあるかと思います。確かに森全体を見ないと気付かない事もありますが、その全体を作り出しているのは一つ一つの木である事を忘れているのではないでしょうか?
森は一つ一つの木であったり、はたまたきのこであったり...色んなものの集合体です。当たり前ですが、その一つ一つが無ければ森にはならないのです。

点と点が線となり一つの風景を生み出す

平尾台に上がってきてあの開けた雄大な風景を見ると「うぁ~広いなぁ~」というような感想を抱くのではないでしょうか。ほとんどの方は、そこで終了してしまいます...。あの、雄大な草原をどうしてもマクロでしか見れないし、それは仕方がない事だと思います。人間どうしてもパッと目に入ってくるものだけで判断してしまいます。昨年、環境省の人材育成研修を受け、屋久島で初めてガイドツアーの組織を立ち上げた現役のガイドさんから大切なことを教わりました。「ガイドというのは、単なる道案内ではない。風景やその環境に隠された一つ一つの点となる情報や歴史を繋げ、それを線にし、一つのストーリーとして語る事ができるのが本当のガイドだ」衝撃を受けました。一つの事だけにコミットして説明しても興味が無い方にとっては退屈だし、ポイントポイントだけを話しても単なる情報を伝えているだけに過ぎません。

平尾台の本当の価値とは?

平尾台の本当の価値は人為的に作られた「場所」や「モノ」ではなく目の前に広がる「自然」と「その環境が生まれるまでのプロセスや歴史」だと思っています

一つの石にも人間の時間軸では測れない壮大な地球の歴史的が詰まっています。

昨今、自然と共生、SDGsを理念に掲げながら、ビジネスの為に無駄な開発をしている行為を平尾台でも目にする事があります。いっときのブームに乗っかったビジネスなどはそれが過ぎれば消えていきます。所詮、ブームなのです。そんなものの為に、この環境を利用し、消費するだけの行為は本来持っている価値を下げる事にしかならないのです。これからは、一つの完成された商品だけが価値とされるのではなく、それが生まれる過程の「プロセス」や「歴史」に価値が付くと思っています。昨今、プロセスエコノミーという言葉も出てきましたが、本当にそう思います。一つ一つの物(生物)だったり、歴史だったりとその一つ一つは単なる点に過ぎないかもしれないがそれが繋がって線となり、あの雄大な風景や多様な生物が暮らしていける環境が作られている...私たち地球のかけら平尾台はその点を線にしストーリーとして語る事ができるガイドツアーを目指しています。

地球のかけらHIRAODAI
HP  https://www.pieceofearthhiraodai.com

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?