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その時あなたは何してた?: 1989年 ベルリンの壁崩壊

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1989年の新語流行語は、新語大賞が「セクシャルハラスメント」、流行語大賞は「オバタリアン」でした。

主な出来事は、昭和天皇崩御、「平成」始まる、消費税スタート、美空ひばりが死去、サンフランシスコ大地震、松田優作が死去、マルタ会談で米ソ冷戦終結、天安門事件、日経平均が史上最高値などでした。

1989年:「ベルリンの壁崩壊」

ベルリンの壁崩壊とは、何だったのでしょうか?

この年、中国では改革派だった胡耀邦(元総書記)が、4月15日に死去しました。

これをきっかけに政治改革を求める学生を中心に10万人規模の人々が、天安門広場に集まり大規模なデモ活動が始まり、全国に飛び火しました。

5月19日には、北京市に戒厳令が布告され1989年6月4日未明、ついに中国人民解放軍は、兵士と戦車によってデモ隊の鎮圧を行いました。

この天安門事件以降、中国は、本格的な市場経済導入を共産党一党独裁の政治体制の中で進めていくことになりました。

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ベルリンの壁崩壊は、東西冷戦の終結という言葉で語られますが、じーじは、共産主義のノルマ経済が資本主義の市場経済に負けたことの象徴だと思っています。

じーじは、ソビエト連邦崩壊から5年後の1996年にロシアへ出張しました。その時、びっくりするようなことを何度も経験しました。

ウラジオストクからハバロフスクに飛行機で飛んだのですが、着陸後、飛行機の横には、立派なリムジンが横付けされました。

するとまず、パイロットが降りていきリムジンに乗りこみました。
次に、横付けされたバスには、フライトアテンダントが乗って去っていきました。

きょとんとしていると同行者が、「行きますよ」と言って、タラップを降り自分のラゲージを貨物室から降ろして、テクテクと空港ビルに向かって歩き始めたのです。

「どういうことですか?」と質問すると「ソ連時代の名残りなんですよ。」、「私たちをここまで運んでくれたパイロットが一番偉くて、次がフライトアテンダント、本来は、一番最初に降ろすハズの顧客は、最下位なんですよ。」

「共産主義のノルマ経済の考え方は、ノルマが個数なら小指で持ち上がる軽い机が出来上がり、ノルマが重さなら、大人4人でも運べない重い机が出来上がるのです。そこには、マーケティングもなければ、顧客のニーズを知る努力も必要ないんです。」

その説明にこそベルリンの壁崩壊の必然性を感じた!

ベルリンの壁崩壊後、1991年12月にソビエト連邦共産党は解散しました。

これを受けて、全ての連邦構成共和国は、15の主権国家として独立しました。

同年12月25日、ソ連ゴルバチョフ大統領の辞任に伴い、ソビエト連邦は解体されました。

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一方、天安門事件後の中国は、強かった!

中国は、鄧小平による『社会主義市場経済』と改革開放政策によって独自の発展を遂げました。

鄧小平は、天安門事件当時の中国を未だ「社会主義の初期段階」と捉え、そこで「経済特区の深圳をモデルとする外資導入」に力をいれました。

1984年に経済技術開発区に指定された大連・秦皇島・天津・煙台・青島・連雲港・南通・上海・寧波・温州・福州・広州・湛江・北海の14都市への外資導入が活発化して、中国の経済発展の基盤都市として成長していきました。2019年には、54都市がこの特区に指定されているそうです。

中国の発展は「都市=小国家型資本主義」を発展動力としてコントロールが分化した二重構造的性格を持って発展していきました。

市場のコントロールの手法は,限りなく資本主義の姿に近づき新自由主義的な手法で市場がコントロールされている市場経済を作っていきました。

中国の1989年当時の名目GDPは4,581億ドル、2020年が14兆7,228億ドルで、この間32.1倍。

ちなみに我が国、日本は1989年の名目GDPは3兆1,170億ドル、2020年が5兆486億ドルで、この間1.6倍。
PCR検査・ワクチンで分かった「遅れた国日本」何かを変えないとダメなんだよね。頑張れ日本!

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