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長襦袢について和裁士が本気出して考えてみた④こだわり編
長襦袢について語る会、今回が最終編です。
ちょっと難しい話になるかも。
燈織屋は海外縫製や外部委託ではなく、自社で手縫いとミシンを併用して縫製を行います。現在の店舗を開業するまではミシンを使った事がなく、すべて手縫いでお仕立てしていました。
帯や着物の仕立て上がり品を販売するようになり、遂にミシンにチャレンジ! 直線縫い専用のベビーロックさんの職業用ミシンを購入しました。
「手縫いとミシン縫い
長襦袢について和裁士が本気出して考えてみた③カラー編
見るだけで元気が出るような推しカラーありますか?
私の推しカラーは緑!
和裁教室の生徒さんたちも色にこだわりのある方が多く、青は○○さん、ピンクは○○さん、という風に選ぶ色が偏っています。
青色すべてを手に入れようとする青ハンター、会話の中に「カーキ」と出ただけで振り向く方、「自分に似合うかどうかは関係ない。推しをまとうだけだ」と色に刀を投影する審神者たち。
……ちょっとこだわりの強い方が多いか
長襦袢について和裁士が本気出して考えてみた②サイズ編
きっかけ編に続いて、次はサイズ編です。
まずはこちらの衿元を見ていただきましょう。左と右の違い、分かるでしょうか?
どちらも、マイサイズでお仕立てした着物を着ています。違うのは長襦袢の身幅です。左が既製品のSサイズ、右がお仕立てしたⅯサイズ。
そう!身幅が足りないと衿元が決まらないのです!
長襦袢は、着物を着る時の要となるものです。サイズが身体に合っていないと、衣紋が綺麗に抜けなかったり、衿元
洋服生地で引き算着物コーデ
境界線は35歳。
それまでは、あふれる色と柄のアンティーク着物が大好きでした。
柄に柄を重ねるコーデ。
めちゃめちゃ派手でした。
それが35歳を過ぎた途端、急に着れなくなってしまったのです。アンティーク着物仲間の同年代の友人たちも、同じ頃に派手な着物を着なくなりました。着物だけではなく洋服もそう。ネックレスもイヤリングもジャラジャラ付けていたのに、なんだかしっくりこない。でもシンプルな着物を着る
和裁士が本気出して考えてみた
ゴフクヤサンドットコム(居内商店)さんと共同開発中のプラモ着物、遂に先行販売開始です!
【プラモ着物とは】
柄と一緒にお仕立ての縫い線・折り線・裁断線がプリントしてあり、和裁未経験者でも簡単&速くお仕立て出来ちゃう着物です。 反物や洋服生地から浴衣を作ろうとすると、まずは型紙を写すところからスタート。正確に写すのは大変だし時間もかかります。 このプラモ着物なら柄と一緒に型紙がすべてプリントされて
プラモ着物プロジェクト、始動
現在、『ゴフクヤサン・ドットコム』さんと共同で『誰でも簡単に作れるプラモ着物』づくりのプロジェクトを進めています。
浴衣を1着仕立てるのに、裁断から始めてプロだと手縫いで20時間前後(人によります)、和裁教室の生徒さん(裁断・印付けなし)が30~40時間かかります。これがもし1日で作れたら? いつか3時間で作れたら? 着物を作る側にとっても着る側にとっても、革新的な事だと思います。
私は普段、