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本を読んでまとめて考える

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本を読んだ感想や記事を読んで思ったことを 評論として書いています。 観劇の予習で読んだ原作・戯曲のポイントまとめ等もあります。 読んで考えた記録です。
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記事一覧

読書記録『オーセンティック・コーチング』

読書記録『オーセンティック・コーチング』

苫米地博士の新刊を読み始めました。

以下、読みながらまとめた忘備録です。

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『オーセンティック・コーチング』私なりのまとめ

自分が今目指すのは現状維持か現状打破か?
現状の悩みを解決するカウンセリングと違い、
コーチングは人生を変える。
オーセンティック(本物の)コーチングは「ゴールを現状の外に設定する」。
ではどうやって想定外のゴールを見つけるのか?

「お金持ちにな

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何十年前の『ビジネス・ゲーム』を今さら読む必要がある理由

何十年前の『ビジネス・ゲーム』を今さら読む必要がある理由

音楽プロデューサーでコラムニストのジェーン・スーさんが
新聞紙上の人生相談のコラムの中で
その本を読むように強く勧めている、ということで
大変話題になっている、『ビジネス・ゲーム』。

「女性は男性社会のビジネスのルールを
正しく知って出世すべし」というその内容を
一読した私は、
いったいジェーン・スーさんはどういう趣旨で
この本を勧めたのだろう?と
発端の新聞記事の人生相談を検索してみました。

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「うらなり」と「ちはやふる奥の細道」のパラレルワールド〜小林信彦さんのパロディ小説が日常に連れてくるもの

「うらなり」と「ちはやふる奥の細道」のパラレルワールド〜小林信彦さんのパロディ小説が日常に連れてくるもの

来月に舞台劇を観に行くための予習で
戯曲を数本読みました。

舞台劇は、古典のオマージュやスピンオフも多いのですが、
今回も「坊っちゃん」のスピンオフである
マキノノゾミさんの「赤シャツ」を読んでいて、
「赤シャツ」同様「坊っちゃん」のスピンオフのひとつである
小林信彦さんの「うらなり」に
たどり着きました。

■「坊っちゃん」の脇役「うらなり」の視点の物語

久しぶりに手に取った、小林信彦さんの

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「小さなオードリー・タンを心に宿そう」〜『オードリー・タンの思考』を読んで

「小さなオードリー・タンを心に宿そう」〜『オードリー・タンの思考』を読んで

【読書記録】

『オードリー・タンの思考』IQよりも大切なこと
近藤弥生子 著

https://www.amazon.co.jp/オードリー・タンの思考-IQよりも大切なこと-近藤-弥生子/dp/4893089404

台湾デジタル担当大臣オードリー・タンさんの
生い立ちや考え方について
台湾在住のノンフィクションライター近藤弥生子さんが
丹念にインタビューして書かれた本です。

前半はオードリ

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「幸福の土台」作りに必要なもの〜『幸福の資本論』を読んで

「幸福の土台」作りに必要なもの〜『幸福の資本論』を読んで

読書記録です。
今回読んだのは
『幸福の資本論』橘玲さん著

橘さんは、金融小説や金融関係の著書が多い作家さんです。

stand.fmのハンドメイド作家さんのチャンネルで紹介されていた本で、
「ハンドメイド作家さんも自己啓発本を読むんだな」という小さな驚きから、
誰が読んでも普遍性のある内容と思われるので
一介のサラリーマンの私が読んでも参考になるかも、と思い
読んでみました。

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見本がないことを自分で考えるってどうすればいい?〜『本当に頭がいい人の思考習慣100』

見本がないことを自分で考えるってどうすればいい?〜『本当に頭がいい人の思考習慣100』

飲食サービス業現役50代女、ひおめいです。

昨今の「非常事態宣言」の影響で、勤務先の飲食店が
現在臨時休業中です。
それで私は自宅待機という名の休暇中。

勤務がある時は、勤務時間が長いこともあり
出勤してひたすら動き回って1日経って店閉めて電車で帰って寝る、だけの日々でした。
そんながむしゃらな時は、自分のことを考える時間なんて
疲れてて取れなかったものです。

ですが、今の自宅待機期で
ふと

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『ブライトン・ビーチ回顧録』予習録

『ブライトン・ビーチ回顧録』予習録

この秋から始まる舞台
『ブライトン・ビーチ回顧録』のチケットが
思いがけず当たりました。

「思いがけず」と言うのは、
ジャニーズ事務所所属のタレントさんが出る一般舞台(ジャニーズファン側からは「外部舞台」と言います)は
いっぺんにチケット倍率が上がるのよ。

と、まるでジャニーズさんには興味がない
一般の舞台演劇好きが
「ジャニーズの子が来るとこうなっちゃうのよねぇ」と言ってるみたいですが、

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『赤シャツ』を予習しよう①〜元ネタ「坊っちゃん」

『赤シャツ』を予習しよう①〜元ネタ「坊っちゃん」

この秋から開幕の舞台劇『ブライトン・ビーチ回顧録』の
予習をするにあたって、
戯曲(原作脚本)を読んでみましたら
「やっぱり戯曲っていいな!」とおもいました。

そこで、9月5日から始まっている舞台劇
『赤シャツ』もこの機会に予習してみます。

予習、っていうかチケットないんですけど。
チケット申込時に、ワクチン2回目を打ち終わってる時期か分からなくて
申し込まなかったんで…。

舞台劇『赤シャツ

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『赤シャツ』を予習しよう②〜戯曲『赤シャツ』のポイント

『赤シャツ』を予習しよう②〜戯曲『赤シャツ』のポイント

9/5から開幕している舞台劇『赤シャツ』

初日から大好評のようです。
舞台劇って、現場の空気感が独特で良いんだよねぇ。
DVDが出たら観たいけど、ステージで観たかったなぁ。

チケットはないのですが、戯曲って読むだけでも面白いので
この機会に『赤シャツ』の戯曲を読んでみた、という記事の続編です。

『赤シャツ』は夏目漱石の名作「坊っちゃん」のスピンオフなので、
まず「坊っちゃん」を読んでみたスト

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目的ありきの「考えるための読書」(『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』読後録)

目的ありきの「考えるための読書」(『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』読後録)

「速読」の本って、いっぱい出ています。
だからこれも「どれだけ速く本の内容を
自分の頭にコピーできるか」という
ノウハウを教えましょう本のひとつかな、と思って
読み始めました。

その本が、
『フォーカス・リーディング習得ハンドブック』でした。

「理論編」「鍛錬編」「実践編」の
三部構成の本書。
最初の「理論編」ですぐに出てきた、

読書をすればするほど、自分の頭で考えなくなる

の章を読んでハ

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