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【風呂酒日和73-2】 仲宿酒蔵 (なかじゅくさかぐら)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


絶対ここ。
今日はここに決まりだね。
さくら湯を出た私はマップに表示されたお店を見ながら突き進む。
今日はお風呂に行く前に寄り道してすでにお店の前をチラ見して来ていたのだ。そして確信した。
私の根拠のない「ピーン」がはたらいた時は、大体当たりが多い。

商店街の程々ににぎやかなお店の光に誘われながらも、いそいそ目的のお店に向かう一途な私。


着いた。その名も仲宿酒蔵。
仲宿というのはどうやらこの辺の住所(町名)のことを指しているっぽい。
カラカラと扉を開ける。
目の前のテーブル席に座っていたおじさんから「なんだコイツ」というような感じの目線をいただく。
ローカル居酒屋に1人で乗り込んだ時あるある。
気にせず、さもいつも来ているかのような感じで傘をたたんで常連のフリ。

「いらっしゃーい」

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