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【風呂酒日和49-2】 一軒炉端 とうきち

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


さて、お店あるかなぁと思いながら湊湯を出た私は駅から来た道をぽてぽてと歩いて駅の方に戻る。
八丁堀駅、もしや居酒屋系は反対口が栄えているよ的なパターンだろうか。

なんて思いながら歩いていると、なんだかいい気配がする灯りが見えた。
炉端焼き。
つらーっと奥まで続くカウンターが見える。
おっ、なんだかよさげじゃないか。
銭湯に向かっている時は開店前で灯りがついていなかったのか気づかなかった。

木の引き戸をカラカラと開けると店主らしきおじさんがいらっしゃいませと言ってくれる。
1人ですと言うと「カウンターにどうぞ。手前でも、奥でも。」と促される。

カウンターにどうぞということは、カウンター以外もあるのか。
奥の方を見ると階段があった。
1階がカウンターのみで2階席もあるらしい。

カウンターは手前の方が広く空いていたが、出入り口付近はあわただしいかなと思い、奥でもいいですか?と聞く。
もちろんと言われ進んで行くとちょうど一番奥の端っこが空いていた。
誰も後ろを通らなそうな、しかも照明もちょっと暗がりになっている隅っこ。最高のロケーションである。

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