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久しぶりに人と暮らしたら、「1人暮らし」が根を下ろし始めていたことに気づいた。


先日、留学生の友人がしばらく家に滞在していた。
日本での学校生活を終え、就職を目指していたのだがなかなかうまく行かず、結局ビザの期限が来て帰国を余儀なくされてしまった。

帰ることが決まって、自分の家を引き払ってから実際に帰国するまでの間、1週間ほど期間があった。
彼はホテルにでも泊まるしなんとかなると言っていたのだが、少しでも節約になればと1週間程度ならよかったらうちに泊まれば?と私が提案した。
彼もそう言ってもらえるならすごくありがたいとのことだったので、うちで最後の日本生活を過ごすことになった。


久しぶりの人との暮らし。
とはいっても、今までいろいろな人との生活をしたことがあった私は全然いけるだろうと思っていた。

しかし、その1週間は思っていたよりも大変だった。
そしてそこでわかった。
私はいつの間にか「自分の家で守りたいこと」が昔よりも増えていたのだと。


シェアハウスに住んでいた時は全くその感覚がなかった。
なぜなら最初から不特定多数の人と生活することがわかっている。
「自分のもの」と思えるものは自室の中くらいにしかないし、あとの共用部は色々な性格の人が使うところだからと、自分のこだわりはあえて持たないように生活していたので、その暮らしに特にストレスを感じることはなかった。


友達と二人で物件を探してルームシェアをした時は、自分の価値観や生活の中での「当たり前」と彼女のそれとの違いにややびっくりしたり、色々思うところはあったものの、暮らしていくうちに学びながらすり合わせをしていったこともある。


しかし、1週間の居候となると話はまた変わってくる。
しかも別に恋人でもなんでもない、親友というほど近くもない、まぁまぁ仲良しくらいの外国人の男性だ。
価値観どころか、文化や感覚など色々なところが違って当然である。

少し不安には思ったが、今まで仲のいい友人として過ごしていたし、私は自分が困った時に暖かく迎えてくれた人に助けてもらった経験もある。
人からしてもらって嬉しかったことは、人に返すべきだ。

なんてそんな素敵なポリシーを常々持っていたわけではなかったのだが、ま、これも経験だよね、なんてお気楽に思った私。
部屋が広くなったこともあって「うちにおいでよ〜」なんて軽い気持ちで言ってしまったが、実際に生活してみてわかった。
私はここ数年の一人暮らしでだいぶ「自分ルール」が増えていたのだ。

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