【風呂酒日和72-2】小料理 金ちゃん

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。

【風呂酒日和】〜ついでのお風呂、のついでのお酒〜｜日野笙 / Sou Hino｜note

さて、ちょっと体も楽になったところで本日のお店を決めねばならない。

目の前には行きがけに発見した「金ちゃん」。
うーん、どうしよう。羽衣湯から目と鼻の先にはあるものの、いかんせん地域密着型感が強すぎてちょっと勇気がいる。

おそるおそる覗いてみるもどうやら先客のお客さんが一人いる模様。
いや、今日は沖縄にしよう。
海ぶどう食べたいし、そう思って(怖気付いて)駅の方に歩き出す。

歩き出したのだが優柔不断なのでてくてく歩きながらも再び悩み出す私。
うーん、やっぱり金ちゃんだったかなぁ。
沖縄料理はどこでも楽しめるが、おそらく金ちゃんは唯一無二である。

そう思った私はぴたりと足を止め踵を返した。
やっぱり、金ちゃんチャレンジしてみよう。
ビビりはこういうところで時間の無駄遣いをする。羽衣湯を出た勢いのまま行けばよかったものを来た道を戻る。