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【風呂酒日和118-2】 居酒屋 りんき

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


錦湯を出て駅の方にてくてく戻る。
ふっふっふ。店が決まってると色々調べないでずんずんと歩けるのが嬉しい。いそいそ来た道を戻っていく。

ついた、ここだ。その名も「りんき」。
りんきってなんだろう?名前...かなぁ。

カラカラと引き戸を開け入店。

「いらっしゃいませ」

坊主に顎髭を蓄えた店主が扉を開けるとにこやかに答えてくれる。なかなかがっちりした体型でちょっといかつめだが最初のニコニコ顔でもういい人なのが伝わってくる。

店内はL字のカウンター席のみで長辺の座席にはすでに3名の先客。手前の2席のところに座りたかったが、ボトルが置いてあって、どうやらこれから常連さんが来るっぽい。

「ごめんなさい、ここは今予約になっちゃったんでこっち側でお好きな席どうぞ」

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