見出し画像

【風呂酒日和17-2】 花MANMAじゃが(はなまんまじゃが)

※この記事は緊急事態宣言前に訪れた時のものです。

【風呂酒日和(フロサケびより)とは】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


改良湯を出た私。
渋谷と恵比寿は共に同じくらいの距離だったが、何となく今日は恵比寿に足が向いた。


いつものようにGoogle Mapを開く。
駅前にはもちろん居酒屋が山程表示されていたが、そこに行く手前くらいの道でいいところはないものかと私は2つ赤いポイントがついた道に向かう。

程よく開けたその道にはマップには出てこなかったが串カツ田中なども見えてきた。近づいたら表示される店が増えたり、さっきまで表示されていた店が消えてしまったりと私のGoogle Mapは結構気まぐれだ。


目星を付けていた1つは地下にある居酒屋で、もう1つはビルに入った北海道を売りにしているらしい居酒屋だった。

北海道の海の幸は大好きだが地元ということもあり、東京にある「北海道系」はなんとなく今まで敬遠してした私。
わざわざ恵比寿で食べなくてもなと、私はまず、地下の店の方に足を進めた。


「あーごめんなさい、今日はご予約の方だけなんですよー。」

入るなり、入店を断られてしまった。
そうか、恵比寿は予約しなきゃ入れないのか、なんて思いながらすごすごと階段を登る。
駅前まで行くか迷ったが、空腹だった私はこれも何かの縁かというような気持ちで先程の北海道系の居酒屋に行くことにした。


ビルに入り、階段を登る。
ちょっと不思議な名前にチェーン店だろうか?なんて思いながらものれんをくぐると、予想に反し、穏やかなおばちゃんが2人「こんばんは」と迎えてくれた。
想像していたあの特有の「はいよろこんで〜!」感は微塵も感じられない。
私は隠れ家を引き当てたような気持ちになりながら店に入った。

落ち着いたBGMが流れる店内。
「カウンターでもいいし、テーブルでもどうぞ〜。こっちの方が落ち着くわよねー。」と言ってテーブルに案内される。

ここから先は

1,831字

この記事が参加している募集

ご当地グルメ

ほろ酔い文学

サポート、嬉しいです。小躍りして喜びます^^ いただいたサポートで銭湯と周辺にある居酒屋さんに行って、素敵なお店を紹介する記事を書きます。♨🍺♨