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みんなと遊ぶとは?

 「ルールのある遊び」と聞いたらどのような事を思い浮かべるでしょう?

おにごっこ、かくれんぼ、缶けり、ドッヂボール、サッカー・・・

と、サッカーやドッヂボールは“スポーツ”のカテゴリーに所属し、“遊び”ではない!という意見も出るかもしれません。

ではルールとは何か?

 「ルールのある遊び」で大切になることは、「ルールを守ること」にあると思います。
それでは「なぜルールがあるのか?」これは突然聞かれても頭を悩ませてしまいますよね。
もっと大きく言ってしまえば「どうして憲法があるのか」とか、そんな話しにもなるかもしれません。

今回、紹介する本の中で、著書の大畑豊さんは

遊びやゲームが楽しくなるように、いろいろな人が工夫した結果がルールです。


と述べており、ルールを守って友達と遊ぶことは、みんなと仲良くなる秘訣であるとも述べています。

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 今、みんなで遊んだり、友達と楽しく過ごすことが出来ず改めて友だちと遊ぶことの大切さや楽しさを感じた子どもも多いのではないでしょうか。

 遊びはこれからの社会で生きていくための大事な基本となると思います。
それにつまづくと、人や社会に対する不安が強くなったり、集団性への過度な嫌悪感といった部分に発展していってしまうように私は思います。
「個別が大切」といわれる教育論争の中で思うのは、個別の良さもあれば集団の良さもあるというどちらのメリットも理解することだと思います。

 一人で黙々と楽しむ遊びもよし、みんなで楽しく遊ぶのもよし。でもこの2つは比べられるものではないと思うのです。遊びの種類だけを増やすのではなく、同じ遊びでも1人でやることと2人でやることでは大きく目的が変わります。様々な遊び・遊びに対する環境を通して、子どもたちがさまざまな感情を抱けることが遊びの産物になるように思います。

 私は子どもたちにはルールはなぜあるのか?と聞かれたらこう答えています。

ルールはみんなを縛るものではなく、みんなを守るもの。

 大畑先生が言う「楽しくなるように」というのは、平等性の上に成り立つように思います。年齢や見た目、強さで優劣が出やすいものはルールを設けていくことでフラットなスタートラインが引けます。

 人は感じたものを無視することが難しいので、考えて工夫して生きていかなければなりません。

スタートラインの引き方を考えることが、大人になったときに対人関係で大きく影響するように思います。

みんなで遊ぶとは、平等性を考える土台になるように思います。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。