最近の記事

クラス対抗PGP 種目:ドッジボール?(ヒマノの場合)

クラス対抗PGP。 9月から10月にかけてガーデンで開催されているイベントだ。 これはその中の種目、ドッジボールに関する記録。 「...ドッジボールなのにボール以外を投げていいとはこれ如何に。」 ガーデンからの通知を見てぼくは思った。 これ、無数の投擲物を飛ばす練習になるのではないかと。 しかし、そんな飛ばせるようなものなんてあったかなあ。 …そういえば。最近サングリアルからたくさん出てきたものがあったような。 サイリウム…っていうんでしたっけ。光る棒。 あれなら飛ばすの

    • ヒマノの眠れない一日(黄の魔法の練習編)【#ガーデン・ドール】

      これはマキシウムを飲んで眠れなくなった夜のお話 魔力が尽きないこの機会に練習をすることにしたぼくは いつもの海へと向かう。 そんないつもの延長線上のこと。 ここは海。 ぼくが魔法の練習をするときによく立ち寄る場所。 視界の先は水で満たされており、先が見えない。 …そもそも夜だからよく見えない。 「たしか、こういう時はー、この魔法がいいんでしたっけ。」 少し前に使えるようになったイエロークラスの魔法に『発光魔法』というものがある。 効果は単純。体の部位を光らせるというも

      • ヒマノの眠れない一日(マギアビースト編)【#ガーデン・ドール】

        9月某日。 ワンズの森にてマギアビーストが出現した。 マギアビースト自体は特定のエリアを封鎖するもので、早めに倒しておかねば動きに支障が出るものだ。 …ただ、ぼくとしては願ってもないことであった。 電子魔導書。 バグちゃんから購入したそれは、そのままでは理解することができなかった。 頭に流れ込んだ情報から察するに…理解するためにはマギアビーストに対して魔術を使用する必要があるようだ。 渡りに船というやつだと思う。不謹慎かもしれないけれど。 ただ…一つ問題点がある。 魔法を

        • 運動会の下準備【#ガーデン・ドール】

          『ヒマノさん、次のイベントについて相談があるのですが良いですか?』 とある昼下がり、部屋でゆっくりしていたぼくに突然相談をもちかけたのは、 いつもどおり浮いている端末『せんせー』だった。 …はて?相談…珍しいですね。 せんせーからそういう話が来るとは思っていなかった。 次のイベント…確か運動会だったはず。 運動会って何をやるかあまり理解していないんですよね。 何をやるんだろう。 そう思いつつ聞き返してみた。 「はい、なんでしょうかー?」 『パン食い競走のパンを作ってくださ

        クラス対抗PGP 種目:ドッジボール?(ヒマノの場合)

          続く道への下調べ【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック。 これはいずれぼくがとるべき道のための調査のお話。 セイさん…あなたは一体なんですか? ここはキッチン。 ぼくは皆が食べられるように焼きそばパンを量産していた。 「今日の分はこれでよし…かな?セイさん…出てきてくれないかなー」 今回の目的はそれだけではなく。 セイさん。 額縁に閉じ込められた少女。 見た目はぼくたちドールと一緒で、羽がある。 ブルークラスのドールと同じ特徴だ。 …でも、ドールかどうかはわからない。 直接聞いたことはないから

          続く道への下調べ【#ガーデン・ドール】

          願いのための道筋を【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック これはもう一度別の形で会うための、あるいはあなたの願いを叶える為の道筋を得るための道筋のお話 ぼくの聞きたいことは…。 8月のある暑い日。 ぼくはとあるミッション達成の報告をした。 そのミッション達成によって得られる報酬は 『ドールの質問に何でも一つだけ回答します』 というもの。 以前同じような報酬には、『センセーが』という一文があった。 これにはそれがない。 であれば…センセーとは違う別の存在が答えてくれる、そう思ってもいいはずだ。 もし

          願いのための道筋を【#ガーデン・ドール】

          あなたの為の試行錯誤【#ガーデン・ドール】

          ぼくの名前はヒマノ・リードバック。 ぼくは悩んでいた。 あるごせんせーとの約束を。 ラーメンパンを作る。 それはただ合わせるだけでは強みを消してしまうもの。 現にあるごせんせーが的あての景品として出していたラーメンパンは ただそのままのせただけでべちゃっとしていて何とも言えない味だった。 …あれを改良するにはどうしたらいいか。 うーん、いい案が思いつかない。 そんな折、ロベルトさんがラーメン屋台を出していた。 これはぼくの奮闘のお話。 「ということでロベルトさんいらっし

          あなたの為の試行錯誤【#ガーデン・ドール】

          望む未来への一歩【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック これは願いに近づくためのお話 何かを得るためには行動しなければならない。 それならぼくは…覚悟を決めよう ここは海と呼ばれる場所。 何か考え事をするときにはよくここに立ち寄る。 …ぼくは以前多目的室に置かれたマギアレリックと話をしたときに人格を認識できた…気がする。 それなら、一つ確信を得るための手段がある。 とあるミッションを達成した報酬として得られる権利。 『ドールの質問に何でも一つだけ回答してもらえる権利』。 …誰が答えてくれるか

          望む未来への一歩【#ガーデン・ドール】

          意思持つ道具との邂逅【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック これは意思疎通のできるマギアレリックと邂逅したお話 …もしあれがマギアビーストの頃と同じ存在であれば…ぼくは。 ここは多目的室。 どうやらここにマギアレリックが置いてあるはずなんだけど…。 「話によるとここにいるとのことですが…おや、あれですか?」 部屋の中を見回すと、そこには四角い物体が。 …名前はわからないけれど、元々映画館にいたマギアビースト。 『機構魔機構獣-ディストピアター』…それが転じたものだろう。 それに近づき…まじまじと眺め

          意思持つ道具との邂逅【#ガーデン・ドール】

          あなたの名前を知りたい【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック。 これは、とあるミッションを達成したことにより得た権利を使うお話。 …なんと呼んでいいか、知りたいよね。 ぼくはせんせーにとあるミッション達成の報告をした後、自室で待っていた。 …来ましたか。 音もなくどこからともなく現れたタブレット端末。 『せんせー』だ。 「…こんばんは。せんせー。権利を行使して質問させていただきますねー」 『はい、どうぞ』 無機質な声が響く。 いつものように淡々とした調子だ。 …とあるミッションを達成したことにより、ぼ

          あなたの名前を知りたい【#ガーデン・ドール】

          的あてとラーメンパンと【#ガーデン・ドール】

          7月某日。 学園祭も始まったばかりの頃。 ぼくはあるごせんせーの開く的あて屋に来ていた。 どうやらここにはラーメンパンというものが景品としてある様子。 パンを作ればガーデンの中で右に出る者はいないと自負するぼくは、 ラーメンが大好きなあるごせんせーがどんな物を作ったのか気になったのであった。 なので、早速的あてをすることにしたのですが… ルールは簡単。 ボールを投げて的に当てるだけ。 当たった的に応じて景品がもらえる…のですが 「えい」 「おお、コントロール良いなの

          的あてとラーメンパンと【#ガーデン・ドール】

          頂き物と、そのお返しと【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック これはとある目的の為に動いたときの記録 受けた恩はお返ししないと、ね 「…そっか、今バグちゃんはフィルムになってるから物が買えないんでしたー」 これは6月の終わり頃のお話。 ぼくは困っていた。 仮想戦闘。 魔機構獣対策本部でできるそれは、記録されているマギアビーストや仮想体と戦うことのできる機能。 先日討伐が完了したマギアビースト…皆塵魔機構獣 ベニゾメノセツナ このマギアビーストは自分からは攻撃してくることはなく、カウンターのみ。 ガーデン

          頂き物と、そのお返しと【#ガーデン・ドール】

          ぼくの知ることを、あなたたちへ。(副題:マギアレリックの勉強会)【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック これはとある位置にいるドールたちへ情報共有をするお話。 マギアレリックのことを知ってもらうと同時に、とある目的を達成するための勉強会を開くことにした。 なんでもやると決めたから。知るために。 「皆様、お集まりいただきありがとうございますー。」 6月18日。煌煌魔機構獣が討伐されて少し経った頃。 ぼくたちは冬エリアにきていた。雪の降り積もる白銀の世界。 ぼくは目の前にいる5人…アザミさん、シャロンさん、ククツミさん、リラさん、ヤクノジさんに向か

          ぼくの知ることを、あなたたちへ。(副題:マギアレリックの勉強会)【#ガーデン・ドール】

          ぼくの進むべき道を問う【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック。 これは新しく来たアルゴ先生に疑問に思ったことを聞いた話。 そして…道を一つ諦めた話。 6月17日。 昼頃、先日ガーデンに配属された新しい教師AI:アルゴ先生が今はもういないグロウ先生との会話を校内放送で流していた。 ぼくはゆっくりとそれを聞いていたのだけど、その時気になることを言っていた。 『オレは教師AIなのです。ほとんど何でも知っていますなのです。』 …確かにせんせーを始めとする教師AIはガーデンのことについてよく知っていた。 ただ

          ぼくの進むべき道を問う【#ガーデン・ドール】

          10の獣を想う【#ガーデン・ドール】

          ぼくはヒマノ・リードバック マギアビーストを討伐した後にもらえるものにステッカーがある。 ぼくはこれを机に広げて思い出していた。 それは10の獣の記憶。 ぼくは一枚目に手を取る。 それは羽の生えた虫のような姿。 -途上魔機構獣 モニュメンタラーバ- それはぼくたちが初めて仮想を除き戦うことになったマギアビースト。 花を食べ傷を癒し、羽を飛ばしてくる。 普段見る獣とは違う異質な姿に当時は驚いたものだ。 …言葉が通じないことがわかったのも、確かこの辺り。 二枚目。 そ

          10の獣を想う【#ガーデン・ドール】

          流れ星に思いを馳せて【#ガーデン・ドール】

          6月15日。 その日、ガーデンにいたマギアビーストの討伐が確認された。 ガーデンからの通達により、ぼくたちは避難所からすぐさま移動することになった。 これはその時の一幕。 「ロベルトさんー、いきましょうかー」 ぼく、ヒマノ・リードバックは花の入った花瓶を抱えて移動する。 ロベルトさんが寮から持ち出したものはあまりにも多く、一人では大変そうだと思ったからだ。 「…ええ、参りましょう」 荷物をまとめ、もはや仮面でしか判別できないくらいに荷物を抱えたロベルトさんと共に 避

          流れ星に思いを馳せて【#ガーデン・ドール】