シェア
檜垣 涼
2021年6月26日 23:46
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします🏵一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。そろそろ終盤に差し掛かってきてます!一つ前のお話はこちらから読めます↓ その中で僕は、なぜか、日織の置かれている状況を落ち着いて眺めていた。心が驚くほど凪いでいた。 彼女が小説を書くことをどれだけ大切にしてきたか、そんなこと僕も分か
2021年6月22日 23:20
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします!一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。そろそろ終盤に差し掛かってます💠一つ前のお話はこちらから読めます↓ バイトを終えて、病室に行くと、日織はベッドのリクライニングを朝より少しだけ起こし、そこに仰向けになっていた。 視線は一点を見つめていて、僕は彼女のその格好を知ってい
2021年6月16日 23:52
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします🌹一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。一つ前のお話はこちらから読めます↓ 目を合わせない僕を覗き込んだ彼女の目が、心配の色に染まる。 それでも可能な限り力強い声で「大丈夫です」と返すと、あまり深く聞かずに頷いてくれる。「じゃ、私これからバイトだから」 彼女が背を向
2021年6月14日 23:09
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします💐一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。一つ前のお話はこちらから読めます↓ 夜、母親と進路の話をした。ちゃんと話すのは初めてだったのかもしれない。そして、風呂に入って寝た。朝起きてすぐに病室に行き、彼女と顔を合わせ、彼女を手術室に送り出し、そのまま朝食を食べず、学校に行き母親
2021年6月4日 19:52
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします💐一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。一つ前のお話はこちらから読めます↓ 初めて会った時のことを思い出しながら言うと、「気づいてたんだ」「うん、先週ここで日織に会った時に」「ごめんなさい」「だから何で日織が謝るんだよ」 彼女の意図が汲み取れない。謝るべきなのは
2021年5月21日 22:54
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします💠毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。一つ前のお話はこちらから読めます↓ 二人とも布団に入ったのを確認すると慎一がリモコンを操作して、明かりを消した。遮光性の高いカーテンのおかげで部屋の中は真っ暗になる。「慎一、起きてる?」「ああ」 自分から話しかけたのに、言
2021年5月20日 22:13
檜垣涼(ひがきりょう)と申します。小説家を目指して小説を書いている京都の大学生。よろしくお願いします🌼毎日一話分ずつ、長編恋愛小説の連載を投稿しています。一つ前のお話はこちらから読めます↓「ひゃっ」 中から小さな悲鳴が聞こえた。驚き、見ると、声を出したのは振り返った日織だった。 怯えた顔で僕を見る彼女が、少し華奢に見えたのは気のせいではないだろう。 彼女は僕を見ながら焦った