祖父の店を継ぐということ
喫茶店「積(せき)」80年代から2000年代にかけて、祖父は自宅に喫茶店「積」を営んでいました。青と赤の四角形が均等に並んだクッションフロア、白いプラスチック製のガーデンチェア、ステンドグラス風のシールが貼られたガラス。ラジカセから流れるFMの沖縄民謡に合わせて歌う祖父。その店内はチープでありつつもハイカラな雰囲気がありました。そして茶葉や鰹節、健康食品なども販売しており、店内はいつも豊かな香りに包まれていました。
「積」はただの飲食店ではありませんでした。常連客との会話を