マガジンのカバー画像

【ラノベ】a ラストティア

20
運営しているクリエイター

#新作

【ラノベ】a ラストティア ~荒野の楽園編~ 第一章	満ちた世界と天変地異

【ラノベ】a ラストティア ~荒野の楽園編~ 第一章 満ちた世界と天変地異

ほんのり柔らかい暖かさを含んだ冷たい風が、薄く白い服がめくれ出たおなかに触れる。
―また同じ夢の続きを見ていた。
 自分が物語の主人公で、その物語は剣や魔法が使える世界で、たくさんの冒険者達がダンジョンや洞窟に踏み入れお宝探しをしながら生活をしている中で、魔王軍と戦う戦士なんかもいて・・・。その中でも自分が伝説の勇者として仲間と共に魔王を討ち滅ぼす。
 でもその物語はいっこうに完結する気配も見せず

もっとみる

『aラストティア』~荒野の楽園編~ 第二章セピア世界 08自然の楽園に住む美少女?

第二章セピア世界 08自然の楽園に住む美少女?

中に入るとまず目についたのは、前方に見える、遙か上の方から滝のように流れる水と、それを受け止め貯水している噴水広場のようなもの。それが全体の3分の1程度を占めている。残りの3分の2程度は宝の山のように摘まれた煌びやかで艶のある美味しそうなフルーツだったり、無造作に咲き乱れる花々や植物だったりと、自然の産物が色とりどりにある。壁は大樹の中なので、カボ

もっとみる
『aラストティア』~荒野の楽園編~ 第二章 06七色に輝く鏡の盾

『aラストティア』~荒野の楽園編~ 第二章 06七色に輝く鏡の盾

第二章セピア世界 06七色に輝く鏡の盾  

 火炎竜が通った跡は黒く燃え焦げている。
 優理はその焼け焦げた跡と一掃されて倒れている骸骨等をみて背筋が固まった。
「あんなの、僕も食らったらひとたまりも・・・・・・」
「ふぅ、危うく巻き込むところだった」
 汗をぬぐいながらカレンがつぶやと「それはアウトだろ!」と突っ込む。
しかしそれには構うことなく力強く近づいてきて
「なんで合図を待たずに戻って

もっとみる