我が人生を入江先生に捧ぐ、の話。・4 23.10.24

翌年、出版社は同じだが、男性誌から女性誌に替えて、『おかめ日和』を連載開始。
コミックスは全17巻。これまでで最長の連載(8年間)となる。

主人公(ヒロイン)は、亀田靖子という、ごく普通の専業主婦。
正直、美人ではなく、体型もスマートとは言えない。

現在放映中の『ゆりあ先生』とは対極にある、きわめて日常的な話で、どこにでもあるような家庭の日常を綴る、平成サ●エさん的なほのぼのストーリー。
これと言って大事件は起こらず(病気で人が亡くなったり、ママ友同士のいざこざレベルの事件はある)、平凡といえば平凡な話なのだが、それでも読ませてしまうのはさすがの筆力。

ただ、入江漫画には珍しく、偏屈で短気で横暴なキャラクターの旦那が出てきて、この人を受け入れるのが最後まで無理だった。
とは言え、それ以外の人は悪役(?)も含めて、それぞれに人間臭くて愛らしく、入江ワールドにどっぷりと浸かった幸せな8年間だった。

もうちょっと続いてもいいんじゃないの、というところで終わってしまい、またもや虚脱状態。

(つづく?)


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