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最盛期はいつ? 21.9.1

ふと、僕の最盛期はいつだろう、と考えてみた。

「飛田流」としては、有料ゲイサイトに小説を投稿して掲載され、BLゲームのシナリオを担当させていただいた時期が、世の中に多少なりとも名前を知られた時期かもしれない。
だが、両者とものちにサイトが閉鎖され、早々に個人(同人)活動へと移行している。

個人の作品が売れているかというと、お察しの通りであり、小説・エッセイ含めて固定ファン(ゲイ小説全般を好む方は除く)の姿もなく、「じり貧」期がかなり長く続いている。
こんな僕から見れば、大抵の同人作家さんは一定の人気を得ているように見えるのだが、比較の対象が悪すぎるのかもしれない。


前から書いているが、僕は小説を読んだり書いたりすることがそれほど多くなかったのに、急にお金が必要になったため、あわてふためいて書くことになった。
したがって、後から「小説の書き方」本を読み、インスタントに勉強することになった。それは今も続いている。

その中の一冊として、先日、『小説家になって億を稼ごう』というイカニモなタイトルの小説指南本を読んでみた。まごう事なきベストセラー作家によるハゥトゥ本である。
ただ、小説の書き方そのものは、全体の三割以下程度であって、その後は売れてからの振る舞いが巻末まで続く。
確かに著者は大ベストセラー作家であるし、この本に書かれているような方法で、それを成し遂げたのだろう。けれども、何かが「違う」気がする。
「間違っている」と言いたいわけではない。ただ――。

ちょっと前、五輪が始まる前に、五輪の担当大臣が、五輪開催に異議を呈した分科会会長に、「まったく別の地平から見てきた言葉」と発言して物議を醸したが、これには首を傾げるものの、今回の『億を稼ごう』には、僕もまったく同じ言葉が思い浮かぶ。
かつ、この本に書かれている“メソッド”を忠実に守ったとしたら、誰もが「億を稼げる」はずなのだが

……ねぇ。

ちなみに、この本で、「すべての新人賞で落選し、あわゆる出版社に断られた作品の、最後の小遣い稼ぎの機会」と記されている、ネット直売。(AmazonのKDPなど)

\僕の主戦場ですが何か/



この先拙作が売れることがなかったら、僕の最盛期は、外からの評価では、商業ゲームのシナリオを担当した時期になるだろうが、「何のために/誰のために小説を書くのか」という問いを抱きながら、今後も書き続けていくと思う。

売れればモチベーションが上がり、売れなかったら上がらない、それだけのことだ。


――と、スカして書いてみたものの、やはり
売れたい。


よろしくお願いいたします。

と読者に頼んだところで、なかなかに情が薄い(薄情)なことも知っている。

毎度のことながら、面白いものを書いて出す、その当たり前の結論に達する。


なので、「飛田流の最盛期はまだ不明」にしておいてくれ。



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