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みなさん、こんばんは。禧螺です。 今日もnoteをご覧いただき、ありがとうございます。 今日も大学の授業なので、こうした雑記系記事になります。 この文章は朝書いているのですが、本文に書くことは、おそらく夕方に書いているものになるでしょう。 疲れすぎて文章ガタガタかもしれないですが、HSPの方だけとの集まりと心情比較したいので、このまま見守っていただけると嬉しいです。 ✍️ 今回は実習なので、特にそう感じたのかも知れませんが、相手が同じ学生とはいえ、全くの初対面から
16. CONAの人たち シンが階段を下りても一階のショップに客がいる気配はなかった。開け放したドアからの風が店頭に掛けられたCONAオリジナルティーシャツを揺らし、壁際はカラフルなグッズが並んでいるものの、中央には木製のテーブルとベンチが置かれているだけの広々とした店内だ。正面は総ガラス張りで、海岸道路を挟んですぐ向こうに海が見えていた。 「シン、勇がこき使ってごめんね」 階段下の奥まった場所から聞えてきた声は、海斗の母親、美羽のものだった。シンが手摺に手をか
15. 隣の庭 学校帰りのシンがCONAに顔を出すと、店の二階にあるカフェのカウンターに海斗の後ろ姿があった。窓向きに五つ並んだ左から二番目の席で、斜めに立てたタブレットを前にキーボードで何か打っている。肩を叩くと彼は左耳のイヤホンを外し、「おつかれ」と隣の椅子を引いた。シンはそこに腰を下ろし、タブレット画面をのぞきこむ。『レベル4をクリアしました!』という文字の後ろで紙吹雪が舞っていた。 「宿題?」 「復習。親父が俺の学習スコア見てキレた」 面倒くせえ、と海
こんばんは。 穏やかに過ごせる日々をそれなりに送っていたのだけど、久しぶりに都内に行きました。 先日、縁があってグレードの高いホテルへ赴いた。ガラス張りのお風呂に、香水ブランドのアメニティに、海外を思わせる鮮やかな夜のバーがあると調べがついた。そこはいろんな意味で久しぶりの東京だった。 東京の夜の街並みは働きざかりのにおいがした。 煙草と揚げ物が煙にまざり、あたたかな色味の中に冬の木のにおいも決して薄くはなかった。そして華やかな都内は「ものすごく高そうな店」と「夜明け
14. 線引き シンが波留の席で頬杖をついてぼんやりドアのガラス窓をながめていると、森谷がヒョコッと顔を出した。慌てて席を立ったけれど、森谷は弱みを握ったような嫌らしい笑みを浮かべてドアを開ける。 「シン君、まだ帰ってなかったんだ。波留さんなら五時間目で帰ったよ。家の用事だって」 「いや、俺は別に」 「そう? 三組にいなかったから心配になったんでしょ」 「まあ、ちょっとは」 やっぱり、と笑った森谷はすぐにその笑みを引っ込め、「難しいなぁ」とため息をついて窓
ゲームを欲しがっていた息子にしぶしぶ夫がゲーム機を買ったのは、4年ほど前だっただろうか。 4万円近くした。ゲームを買うことには最後までわたしは反対だったから、怒りが収まらなかった。しかもまだクリスマスが終わっていない。 クリスマスどーすんのよ。 ゲーム買ったからクリスマスはナシでもいいんだ。 でもサンタは良い子にはクリスマスプレゼントをあげないといけないし、クリスマスまでにこっそり買って押し入れの奥の方に隠しておかなければならない。 子供が喜ぶプレゼントを用意しなくてはいけな
仕事が詰まっている日。 その日は新しく任された仕事がいくつかあって、たくさん考えながらパソコンに向かっていた。 そのせいか、トイレに立った時にふと鏡を見たら、眉間にシワができていた。 おっと、いけない。 考えごとをしていると、つい眉間にシワが寄ってしまう。 眉毛と眉毛を離して、にこっと笑顔を作ってみた。 すると、今度は目尻に小さなシワができた。 ついに私にもシワが…! 笑顔をやめると、そのシワはすっと消える。 もう一度笑うと、やっぱり小さなシワ。 それを見て、嬉しくな
今回の旅では ありがたいことに ふたつのホテルに 宿泊させていただきました。 初日に、一夜を過ごしたのが 今回ご紹介する 「横浜ベイホテル東急」です。 みなとみらい駅直結の 立地のいいホテルです。 翌日に宿泊した 山下公園や中華街近くにある 「ホテル・ニューグランド」については こちらをご覧ください。 さて、みなとみらい駅から ホテルへと向かいます。 ロビーはすっかり クリスマス仕様。 お部屋にご案内していただくと 窓からはこの絶景です! みなとみらいの景色を
久しぶりの更新となった。 10月下旬に引越しを決め、11月下旬に引越しをした。買い物や交通の便が良い下町から、ちょっと不便だけれど静かな街に移住した。 移住と言っても、賃貸の集合住宅暮らしだから、どこかのメディアなどに紹介されそうなものではない。とはいえ、間取りが随分広くなり、居心地良くなった。夫の仕事部屋を設けることができ、顔を合わせる時間が減り、夫婦喧嘩も減った。 以前は消防署のある通りに面していて、緊急車両の出動も多く、どこか気の休まらない暮らしだった。引
今年も繁忙期に入り、取材と原稿執筆に追われる日々を過ごしている。 夏の間は夫に「ご隠居さま」と呼ばれるほど、のんびり過ごしていたのだが、あの日々はもう夢のよう……。 こうなると土日も関係ないので、この日曜は原稿を少しでも進めようと思っていた。 しかし、夫が何やらごそごそと荷造りをしている。「新しいシュラフの威力を試したいから、ソロキャンプしてくる」というのだ。 そうなると行きたくなるというのが人の常。気づくと車の助手席にいた。ただ、1泊2日はさすがに無理なのでデイキャンプに
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13. サボタージュ 三年に進級して、シンの教室は北棟校舎の二階から三階になった。一年の頃から二十五人学級の二クラスで、クラス替えがあってもなくても同級生はみんな友達だったが、この春からその中に加わった転校生の波留、彼女だけが教室で浮いている。 いじめられているわけでもなく、話しかけたそうに彼女の顔をうかがうクラスメイトから目をそらし、波留はいつも人のいない場所を見ていた。休憩のたびにさっさと教室を出て行くのも相変わらず。そんな彼女が初めて授業をサボったのは始業
❤️🔥 食う 寝る 住む 生きてくことも死ぬことも 何でもできる元気があれば 𓅮 幸せ運ばぬ鳥の囀りにも 指先ひとつで心が灯る 🎂 0時0分00秒 待ち侘び テレパシーしか打てない祝辞 ⛅️ 朝ぼらけ 夢の潰える音がして 世界は終わり方を忘れる