さとうしお

砂東 塩|31040|web小説を書いています。最近はファンタジー小説を書くことが多い…

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砂東 塩|31040|web小説を書いています。最近はファンタジー小説を書くことが多いです。

マガジン

  • 中編小説

    中編小説 無料『Moe――報われない僕らの恋の記録』SFファンタジー 無料『言霊つかい黒猫ヤマトのにゃんとも事件簿』現代ファンタジー 一部有料『夢を見る』青春小説

  • 短文と言葉

    1000字以下の徒然な言葉。

  • 夜次元クジラは金魚鉢を飲む【無料】

    現代ファンタジー長編小説/全45話 四次元へ誘う夜次元クジラ、転校先の四次元出目金、教室に現れた海。居場所をなくした波留は死んだ母親に会うため四次元散歩していたが……

  • 掌編つめあわせ

    3000字以下の掌編(文字数ちょっとオーバーしてるのもあるかも)

  • 短編小説集

    短編小説▷全文無料公開している作品もあります。 ※マガジンヘッダーはCopilotによるAI画です。

最近の記事

  • 固定された記事

Moe ――報われない僕らの恋の記録 〔Prologue〕

⚠本記事はnote創作大賞2024のために加筆したプロローグです。なおコンテストに際し公開済みだった本編も大幅に改稿しました。 【あらすじ】 『Moe――報われない僕らの恋の記録』 ▶Prologue  彼女がフルダイブVRゲーム『SoL』にログインしたのを見届け、僕はパソコンに向かった。彼女の要望通りSoL端末の設定に細工を加えたあと、ブラッドレモンソーダでひと息つく。 「さぁて、今日も働きますか」  すでに日常となった学校という職場に、僕はいつもと違う期待ととも

    • 短編小説『化け猫にとりつかれた女の話』全文無料

      全編無料公開 〈一〉 丘の上の豪邸からのぞむ山並みが、ぼんやりと黄色く霞んでいた。 「奥さまの猫が死んだって聞いた?」 「おれが埋めたんですよ。車に轢かれたんですって。なんでも昨夜いらしてた」 「シッ、駄目よ。老衰で死んだことになってるんだから」 「いや、あの死骸は」 「奥さまがそう言ってるの」  女中の口調に気圧され、下働きの男は半笑いでハァともらした。  二人がいるのは丸山家の庭にあるひょうたん池のほとり。傍らの、形よく整えられたツツジの、影に見える部分は掘り返したばか

      • 新作『泥濘のリュカ〜わたしを殺した彼のルーツ』

        🐴上のイラストはCopilotで画像生成したものです。登場人物の一人が身につけてる双頭の天馬のバックル。その子冒頭で死ぬ(?)けど。  ――ということで、2月から新作長編小説の連載を始めました。 あらすじとリンク タイトルは『泥濘のリュカ〜わたしを殺した彼のルーツ』31040著 19世紀ヨーロッパ風の架空大陸である【クローナ大陸】を舞台にしたサスペンスファンタジー。上記エブリスタの他2サイトで公開中。▷小説家になろう ▷カクヨム ネタバレ設定書のリンク世界観はわたしにし

        • 魔法使いの物語の続きをAIに考えてもらったら救いがなかった。

          Copilotの絵『魔女と猫の街』  上はCopilotで生成したイラストです。拡大するといろいろツッコミどころ満載ですがニンジンの刺さった帽子がかわいいです。触発されて物語の設定を考えてみましたが、遊んでいたら本命のプロットが進まないのでCopilotに続きを考えてもらうことに。 Copilotと考える物語  わたし>この絵をもとにした物語を考えています。  物語の始まりは魔法使いの言い伝えがある町。「野菜をのこすと魔女が来るわよ」というのが母親が子どもを叱るときの

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        Moe ――報われない僕らの恋の記録 〔Prologue〕

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        • 中編小説
          3本
        • 短文と言葉
          19本
        • 夜次元クジラは金魚鉢を飲む【無料】
          46本
        • 掌編つめあわせ
          21本
        • 短編小説集
          25本
          ¥800
        • Moe ――報われない僕らの恋の記録【無料】
          24本

        記事

          生成AIとnote

          生成AIについて考えた経緯  最近、小説の新作の構想にとりかかったことで生成AIを利用する機会が増えました。息抜きに小説投稿サイト用の表紙絵をCopilotで作成したり。ちなみに記事に使っているイラストはCopilotで生成しGoogleフォトで色調調整したものです。  ちょうど文化庁が生成AIの利用に関するパブリックコメント募集し始めたというニュースを目にし、改めて生成AIと著作権について知ろう!  ――と息巻いたものの著作権法の条文を理解する頭脳がないのでCopil

          さとうしお作品ピックアップ

          2017年春からWeb小説を書いています。名義はみっつ。砂東 塩。31040。さとうしお。どれも〈さとうしお〉と読んでください。 この記事は比較的PVの多い4作と名刺代わりの作品リンク集です。 砂東 塩 ▶pixiv ▶ステキブンゲイ 31040 ▶エブリスタ ▶カクヨム ▶小説家になろう  ※エブリスタと小説家になろうは年齢制限の設定が可能なため過激表現のある小説も掲載しています。 『巻き添えで召喚された直後に死亡したので幽霊として生きて(?)いきます』 超長編異世

          さとうしお作品ピックアップ

          執筆ステップ1.2.3.4

          執筆ノウハウとかではないです。 エブリスタで公開中のネタバレ構想メモの中から抜粋したものです。 この小説の最終章を書くにあたっていつもより段階を踏んで執筆することにしました。段階ごとに文字数が増えていくのが子どもの成長を見守ってるような気分になったので記録として(?)。いつもこんなふうに書くわけじゃないです。 ステップ1 場所・メインの内容・サブ内容を各話ごとに決める ステップ2 ステップ1で決めたのをざっくり文章にまとめる ステップ3 ステップ2を元に会話でストーリ

          執筆ステップ1.2.3.4

          Bingに続きを考えてもらった

          noteが全然触れてないので執筆の合間のお遊びを乗っけておきます。 ↓ちょっと前に書いた二万字程度の短編ラノベ。異世界モノです。 1ページ目は異世界転移前のプロローグ『少女マンガ的兄妹カンケイ』。千字ちょっと。その部分だけをBingに読ませて続きの展開を考えてもらいました。 それが以下↓ 超ベタな恋愛になりました。ちなみに物語のタイトルも聞いたらこんな感じでした↓ 個人的には『禁断の恋は大吉!?』あたりが良いです。 noteを五分以内で書き終えたの初かも。よかった

          Bingに続きを考えてもらった

          回帰しない悪女たちのはなし

          ■回帰しない悪女のはなし『悪女を隠すなら森の中~メゾン・ド・アリスの不穏な日々~』(小説家になろう)という小説を〈31040〉名義で公開したのにnoteで宣伝するのをすっかり忘れてました。 ちなみにエブリスタにも公開しています▼ noteにて『The Fall』というタイトルで公開していたのですが一部性描写があるので掲載場所を移し、いろいろと改稿しました。改題はサイトの雰囲気に合わせたものですが、やっぱりWebだとこういうタイトルの方が反応がいいです。 ■回帰する前の悪

          回帰しない悪女たちのはなし

          忘れないうちに、note創作大賞で中間選考通ったけどダメだった件について

          ■note創作大賞2022について 先月末にnote創作大賞の最終結果が発表されました▼ 私のエントリー作は残念ながら選ばれませんでしたが中間選考には残ることができました▼ 16,848件の応募があって中間で通ったのが212件ということで喜んでいいのかなと思いつつ、小説だけのコンテストとは違うのでどう捉えていいのかよくわかりません。応募期間に見ていた感じだとコンテストタグとは知らずにタグつけてる人もいるようでしたし、1万6千件の応募という数字はあまり当てにならないかな。

          忘れないうちに、note創作大賞で中間選考通ったけどダメだった件について

          小説『マッシュルームトリップ』公開のおしらせ

          pixivにて『マッシュルームトリップ』の連載をはじめました。本日は第一話の公開(追記 第二、第三話のリンクも追加しました) あらすじ▽ noteでの公開は?▽ 『マッシュルームトリップ』執筆は全9章(予定)中の5章までしか終えていません。noteで掲載する場合は数千字単位で公開するのが望ましいと思われますが、そうなると修正作業の手間と間違いが増えるため、連載するとしても全て書き上げた後の予定です。  また公募に応募する可能性も0ではないので(今のところ予定なし)、そ

          小説『マッシュルームトリップ』公開のおしらせ

          遅々として

          #近況報告 #執筆日記 ▼2022.1.24のツイートあれから二ヶ月、現在5本目の短編を書き終えて6本目にさしかかったところ。いつ公開できるのか、公開する前に何か公募に出すのか、書きあげるまでは色々保留。 遅々として執筆が進まない日々に悶々としつつ、 ふと思いついた異世界モノを勢いとノリで冒頭だけ書いてみた▼書き上げれるかエタるかは分からない。

          遅々として

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔22〕最終話

          ▶目次 ◀前回 ▶20XX/06/26 雨上がりの空に天使の梯子がかかり、煙った街の一部が明るく照らされていた。学校をさまよう幽霊エチカが消えたのは、そんな梅雨の日。涙の最終回だったけれど、ラストはユウタが予想したような展開ではなかった。 「ねえ、ユウタが好きなのって、もしかしてモエ?」  ユウタは屋上に寝転がり、スマホでドラマの最終回を観ていた。画面から顔を上げると、トウカの髪が陽光で飴色に透けている。 「そうだって言ったら?」 「たしかに身分違いの恋ね。絶望的

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔22〕最終話

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔21〕

          ▶目次 ◀前回 ▶REPLAY_n'/20XX/06/05(2) 数学の授業が終わると、ユウタは「ちょっと職員室で話そうか」と高波に連れられて教室を出た。  廊下を前後に並んで歩きながら、担任を見上げる顎の角度が上向きなのが悔しい。薄い水色のストライプのシャツから微かに柑橘の匂いがする。  職員室に入ると高波は自分の席に座り、指でコツコツと机を叩くと、「何かあった?」とユウタの顔をのぞき込んだ。 「朝のホームルームと一限の授業、どこ行ってたんだ? 学校には来てたんだ

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔21〕

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔20〕

          ▶目次 ◀前回 ▶REPLAY_n'/20XX/06/05(1)「まーた、ドラマ見逃したの?」  トウカはユウタの耳からイヤホンを引き抜き、スマホ画面をのぞきこんで「やっぱり」と呆れたように言った。 「ねえ、ユウタってモエのファン?」 「別にモエ目当てじゃないよ。ドラマって見始めたら続きが気になるだろ」 「気になってたのに見逃しちゃうんだ」  この日の朝、ユウタはカメレオンベーカリーでパンを買って学校に直行した。一人きりの教室で昨夜放送された深夜ドラマを観ていた

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔20〕

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔19〕

          ▶目次 ◀前回 ■Logout4  SoLにログインし、ユウタを見るたび嫉妬した。リプレイして何人ものユウタに出会い、そのたびにその世界のユウタに嫉妬し続けた。  モエはいくつにも分岐した世界で、何度でもユウタに会いに行く。残されたデータで作り出されたモエに〈彼女〉の意思が宿ることはなく、〈彼女〉らしい行動をとるけれどそれは決して彼女ではない。あの時期のモエのデータから推測される未来は、ユウタに会いに行くという選択しかなかったということだ。  僕はプレイヤー〈高波透〉

          Moe――報われない僕らの恋の記録〔19〕