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海外で働く-料理人- 11 カナダ(就労ビザ)

 こんにちは、Kです。海外で働くシリーズは今回で終了です、、、いえいえ、過去の経験談は、と言うことです!今後は、このシリーズで永住権に向けてや英語について取り上げていこうかなと。では早速今回はワークビザ(LMIA)について!

 LMIAとは?Labor Market Impact Assessmentの頭文字、つまり(外国人雇用により)雇用市場への悪影響を与えないかの審査のことです。

 カナダは移民大国です。まだまだ移民が必要との声も聞いています。しかし、誰でも受け入れるわけにはいきません。なぜならカナダ政府にとって”カナダ人”は重要だから。これって当たり前のことですよね?国民なので、最優先されて当たり前。では、どのように移民を受け入れているのか。受け入れ方法は本当に色々ありますが、今回はLMIAにのみ絞って書きます。

 各会社、全体の何%(ハッキリ覚えてないので敢えて書きません。)は外国人を雇っても良いという決まりがあるんですね。ただ政府は国民に仕事を優先させたいのが大前提。だって仮に、同じスキルのカナダ人と日本人がいたら、普通にカナダ人優先して雇用しますよね?わざわざ日本人である必要がないんです。この日本人は何か特別な+αがない限り、雇用の意味がないんです。それに、移民であるなら能力が高い方が、カナダにとっては得ですよね?LMIAはその審査です。この審査を終えて始めてワークビザの申請ができます。

 LMIAのプロセスについて。審査の方法は、シンプルに言うと、”求人”と”面接”。

 求人とは、カナダ人、カナダ移民に向けた求人。この求人は、雇用主がカナダ人を対象に求人広告を出し、なぜ自分を雇わなければならないかをカナダ政府に証明をしなければいけません。例えば”カナダ人を雇う努力はしたけど、良い募集者がいなかった”や”このポジションで募集したけど、募集者の中では自分の方が経験値が上/実績がある”等です。この求人の規定は色々あるのですが、自分はわかりません(弁護士が全て対応)。爆

 面接は、雇用主が政府と行い、”この人を雇うことの適正さ”を審査されます。実際の質問項目はわかりませんが、この人が具体的にどのような仕事をするのか、本当に高いスキルがあるのか等を審査されます。

 これらを終えると、LMIAの承認レターを貰うことができ、これをワークビザ申請時に提出するという形になります。言ってしまえば、このLMIAさえ取れればワークビザが降りたようなもんですね。こうやって書けば簡単そうに見えますが、実際には弁護士、自分、会社間でのやりとりが何度も何度もありました。結構大変だったし、なかなか面倒くさいので、もうやりたくないです爆 ちなみにこのワークビザは延長できるのですが、LMIAのプロセスをまた一からやり直さなければなりません。も う や だ 。

 以上がLMIAを取るまでの一連の流れです。多分気付いた人いると思うんですけど、人によってはLMIAでも比較的簡単に取れる人もいるかもしれません。例えば、日本食レストランで働いている人がスポンサーされて、ワークビザを狙うとします。日本人が日本食レストランで働くって相当な強みじゃないですか?カナダ人が日本食レストランで働くよりも、日本人が働い方が筋通ってません?w その辺はよくわかりませんが(←)、一つだけ確かなことは、カナダにこうやって残れるのは選ばれし者です。誰でも残れるわけじゃないので、安易に考えない方がいいです。

 さて、ここからは自分の話です。

 まず、自分は弁護士を雇いました。費用は、$5000。(白目 自分でやるのであれば、タダ(申請費は除く)です。申請費(LMIA費は雇用主が払う)はそんなにしないです。確か$100-200だったような。後は、弁護士の指示に従って、書類等を集めるだけです。書類は学校や元職場から取り寄せた証明書、レジュメ、ジョブオファー等です。

 自分は2019年5月に来たので、2020年5月にワーホリのビザが切れる予定でした。弁護士曰く、LMIAの求人はビザが切れる1ヶ月前(?)くらいにした方が、有利に働くと言うことで、自分は3月終わりか4月の初めに求人募集をしたと思います。が3月中旬にコロナのロックダウンに共なり、一時解雇されてしまいます。そしてその後に、その求人広告が消えると言う大事件発生。もうこの時のパニックと言ったら、もう!もう!もう!w 最初は政府が勝手に消したと思ったのですが、これ実は会社の専属の弁護士が違うプロジェクトで似たような広告を出していて、自分のとそっくりだったみたいなんですね。で政府が”これ重複?”と思ったらしく、自動的に統合されてしまったようです(白目その2 また、うちの弁護士も会社の弁護士もそれぞれ考えが違うので、やりとりが全くスムーズに進みませんでした(真顔  こういうことがあるので、弁護士は絶対に一人にすべきです。自分はこれで相当ストレスを感じました。というのも、会社側が教えてくれなかったからなんですけどね。それと過去に本部の方でスポンサー貰った人たちも各自で弁護士を雇っていたので、自分もそうしただけです。

  この事件後すぐに、また求人を始めました。でもこの頃はもう5月、自分のビザが切れる頃だったんですね。なのでワークビザの申請も始めました。どういうことかと言うと、ワークビザは申請してから5ヶ月くらいかかるんです。でLMIAは一連のプロセスを終えるまで3ヶ月くらい?だから先に申請をして”LMIAは今審査中です”と手紙を送れば時間差でその間にLMIAが降りるから大丈夫なんです、通常は。通 常 は 。ただ今回コロナのせいで、この手紙は無効にされます。はい、LMIA求人をまた一からやり直し。オワタ

 もうここで自分のビザが切れます。が一度ビザ申請を失敗したからといって、”すぐに帰国しなさい”とはなりません。3ヶ月の猶予期間(申請し直すか帰国するか選ぶ期間)が与えられます。

 この時の自分かなりやられていました。コロナの状況で日本に帰るべきか?帰ったらそう簡単に戻ってこれないし、これがいつ通常に戻るのかもわからない、、、すごーく悩んで結局帰国して日本でビザを待ち、降りたらカナダに戻ろうと決めチケットを取ったんです。が、最後の最後にカナダに残ることにしました爆 なんとフライトの一日前にドタキャンw 日本行きチケットさよ〜なら〜〜♪

 そうこうしているうちに、ロックダウンが解除、求人も無事終わり、面接の段階まできました。が第二のロックダウンが始まります。ロックダウンになるとルールがその都度変わり、会社はこれに従わなければいけないので、急に忙しくなってしまうんですね。面接は予約制なのですが、忙しすぎるという理由から、まさかのオーナーがこの面接をキャンセルしました。オワタ

 基本的に政府はビジネスが動いていないところ/会社にはビザを発行しません。そうなんです、うちのレストランはロックダウンで一時閉店。=ビザが出ない、、、絶望。爆 一か八かで行こう!みたいな勢いで、面接は行われたんです。

 一週間経過、、、連絡なし。二週間経過、、、追加書類を出して欲しいと言われ、政府の人から質問事項があったみたいなんです。弁護士が提出し、質問に答える、、、と、その後すぐにLMIA承認のお知らせが届く!!!泣きましたwwww もう本当に本当に嬉しくて!弁護士にも奇跡だね、本当についてると言われ更に泣くwww

 うちの弁護士もオーナーも相当説得したそうです。なぜなら、うちは日本食レストランではないので、日本人として特権を使えなかったから。それと、担当者がニューブランズウィック州在住でトロントがロックダウンかどうかもわかっていなかったというか、、、とにかくラッキー!w

もうこのおかげで自分は相当振り回されていました。(苦笑 だから絶対に絶対に永住権は一回で取りたいんです!すいません、長くなりましたがこれにて一旦終了です。

 

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