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『AI時代における医療者のためのキャリアデザイン』 report!

こんにちは、HBDのかわむーです!

本日は、11月24日(土)に行われた『AI時代における医療者のためのキャリアデザイン』の様子を簡単にレポートさせていただきたいと思います!


   ***<本日の内容>***
1. 講師紹介
2.   4つの環境変化  〜技術〜
3.   4つの環境変化  〜医療政策〜
4.   4つの環境変化  〜労働市場〜
5.4つの環境変化  〜社会〜
6.これからのキャリアデザイン


1.講師紹介

本日の講師は、経営コンサルタントをされてる医師の岩本修一先生


医療業界の最先端を走る先生。今回は、これからの医療者のためのキャリアデザインということで、4つの環境変化『技術・医療政策・労働市場・社会』について、ワクワクするお話をざっくばらんな形でお話してくれました。


参加者からも質問が積極的に飛び出し、会場は非常に活気に溢れました!



2. 4つの環境変化  〜技術〜

まずは “ 技術 ” について。

現在、テクノロジーの進歩は指数関数的に伸びてきており、医療 × AI  においてもディープラーニングが進み、テクノロジーの冬時代は明けてきました。

今後は、すべて人が教えていた時代から機械が勝手に学ぶ・学習する時代になります。
AIのもたらす価値としては、認識(文章など)、予測(おすすめ商品など)、最適化(AI囲碁・自動運転など)と言われています。


人間+機械が最強。しかし、一方で機械+人間は弱い。」というコメントが先生からありました。AIをうまく取り入れながら、人でしか出来ない事を模索していく必要がありそうですね。


また、実際に先生が使用している皮膚科診断アプリ「ヒポクラ」。この他にも現在では様々な医療系診断アプリ等が登場してきています。

オンラインでの医療の進展も目まぐるしいなと感じました。今後の発展がますます楽しみです。うまく使いこなしながら労働生産性を高めていけるといいですね。



3. 4つの環境変化  〜医療政策〜

続いては “ 医療政策 ” について。

財政はワニの口と言われるように毎年大きな赤字となっており、現在国の債務は太平洋戦争の時より多いと言われています。
その対策として、国は社会保障費(年金・医療・福祉)の抑制、成長戦略、増税を掲げています。

その中の医療費抑制に関しては、地域医療構想の下、病床数は減らされていくでしょう。

また、高齢化と医療需要のピークが地域ごとに異なることを日本地図やグラフにて確認しました。目の前のことだけではなく、日本全体の動きを把握しこれからを考えていく必要性を感じました。


みなさん真剣に話を聞かれていました!



4. 4つの環境変化  〜労働市場〜

続いては “ 労働市場 ” について。

2030年、需要と供給が逆転し医者は飽和するといわれています。
各分野(医師の専門科)でどこが伸びてきているのか、逆に減っているのかをグラフで確認しました。(例:麻酔科医は増えてきている一方で、外科医はなかなか増えないのが現状だそうです。)


今後、医師を含む医療職は相対的過剰になる。それは売り手市場になる可能性があることを意味します。医療者個人としての『売り』を考え、一歩先を見据え行動することが、今後生き残っていくのに必要なことだなと感じました。



5. 4つの環境変化  〜社会〜

最後は “ 社会 ” について。

高齢化の背景として、医療技術の高度化(例:心筋梗塞で死ぬ人は50年間で半分以下に)がひとつにあります。医療技術の進歩により、体は弱っているが、生き続ける事が出来る=死なない高齢者が増えてきているといえます。

しかし、今後、日本の高齢者はますます増え、高齢化は進んでいきます。すると、社会には弱った人が増える。『地域で弱った人が暮らすのに、どう対策していくか』が課題となるでしょう。今後は、「治す」だけでなく、「支える」役割が増えていくと思われます。

 
また、少子高齢化などの社会の動きにより、小児科や産婦人科、高齢者がなる診療科等は求められるニーズが変化する可能性もあると予測されます。


社会の動き、特に人口減少・少子高齢化問題は切っても切れない大問題です。今一度、社会の動きに目を向け、自分自身何ができるかを考え直すのもいいかもしれませんね。


会場では多くの質問が飛び出し、あついディスカッションが繰り広げられました!



6.  これからのキャリアデザイン

ここでは、私かわむーがこの勉強会を通して非常に印象深かった言葉を抜粋して載せていきます。


1:whyから始めよ  
  why → how  → what で考える。 (サイモンシネック)

2:変化を感じ取れ 
  この時代に生き残るには、最も強いものでもなく、最も賢いものでもない。変化を感じ取れる人だ

3:「π型人材」を目指せ
  I ▶︎T▶︎π  いくつかの軸を持つ。


「やりたいこと」がない・わからない段階の過ごしかた

1:目の前のことに集中する(患者貢献・高速道路)
2:見識を広める(知識、人、旅)
3:定期的に振り返る
  



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以上、『AI時代における医療者のためのキャリアデザイン』の様子をお伝えしました。


次回のHBDは、年明けの2019年1月12日(土) 『絶対役に立つ!救急診療のクリニカル・パール』です!


順天堂大学練馬病院 の 救急・集中治療科から坂本壮先生、東京都立墨東病院 高度救命救急センターから宮崎紀樹先生の御二方をお呼びし開催します!★



今年もHBD note を見ていただきありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します!



かわむー


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