記事一覧
言葉は暑さと決意に消えて
酷暑
暑い…。雨季はもうすぐというこの時期、朝から厳しい暑さが続く。
日中は、エアコンの設定温度22℃で何とか耐えられる室温になり(ミャンマーでデフォルトの16℃にはしないようにしておく)、少しでも外に出れば、強烈な日差しに溶けそうになり。
時折やってくる「お約束」の停電に舌打ちをしながら、早期の復帰をひたすら祈ることの繰り返し。しかし、睡眠時間帯の12-6時に当たると、もはやなす術はない。それ
皐月〜されど眦はゆるまず
苦悶
日曜月曜と、2夜連続の停電であった。23時頃に暗黒世界に落ちては、朝6時まで戻れない。
夜の気温が30℃近くあるこの時期、じりじりとした暑さに包まれ、汗まみれで夜中に目を覚ます。ジェネレーターも動かせず、寝るに寝れない数時間が続く。さらには、夜間のインターネット遮断が解除されたという噂の検証も、wifiの固定回線が動かないため不可。何かとギブアップな夜を過ごした。
疲れがとれないまま朝を迎
鈍色の下のキャンバスに
定点観測
4連休明けの火曜は、近くのショッピングモールへ。
外出時の動線を極力短くしながら物資調達を済ませることができ、しかもカード決済で現金の節約が叶い、市内の日常の定点観測も可能になるという点で便利な場所だ。先週と比べると、利用可能な出入り口と利用客が増えた印象を受ける。
長らく機能していなかった、入り口横のATMも復活。待ち時間10分ほどで出金を済ますことができた。単なる偶然かもしれないが
拝啓 “あの日”の君へ
銃声
緊張の夜が明け、月曜を迎えた。
昨夜、ヤンゴン市内各所で銃声が鳴り響き、私の耳にもその音は突き刺さった。
「ついにここまで来たか…」
衝突の激しい地域からは距離をとってきたものの、向こうから迫ってきた。
どうやら同時間帯に、市内12地区で行われていた模様。特定の標的を狙っているものではなく、威嚇が目的のようであった。
しかし、“まさか”はあり得る。跳弾も見越して、窓から離れた場所に寝る
何のために、誰を救うために
ニュー・ノーマル
今週から新たな生活リズムが追加された。午前1時から9時の間、ネット回線が遮断され、それが月末まで継続されるらしい。
国民の健康を考慮した“官製デジタルデトックス”なのだろう。
特に最近はFacebookの利用時間も増えているし、夜も物騒になっているから、深夜くらいはネットを離れたほうが健康的という配慮に違いない。そういえば、ナチスも国民の健康管理にはとても敏感だった。
そんな
流れる星は生きている
先週の今頃は「情報の孤島」にいた。
妙な静けさに包まれながら、ダウンロードしておいたkindleの本を読み、楽器を吹いて、世界から取り残された感覚を生きていた。
それから1週間。この間の経緯を綴るだけで本が1冊書けようかと思えるほど、目まぐるしく世の中が動いていった。
月曜には、正式な夜間外出禁止令(20時から4時まで)と、公共の場における5人以上の集会禁止令が発出された。
感染防止対策とはま
Pray for Myanmar
2月6日10時過ぎから、ヤンゴン市内ではネットが不通となった。通信は電話のみに限られ、とんだデジタルデトックス生活に突入する。
いつまた途絶えるやも知れぬ、世界との接続が保たれている間に、世界が一変した月曜の早朝から今までの顛末を、思うさま書いてみる。
未明の激震
2月1日早朝、国軍によるアウンサンスーチー氏と与党幹部拘束のニュースに、慄然と飛び起きる。
政権転覆、非常事態制限、空港の閉鎖が次々