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鬱と美大受験失敗が自分を変えてくれた【vol.5 鬱病と言う闇の中】(全9回)

タイトルに釣られた皆様よ、ありがとう。
心の底からありがとう。

前回までに引き続き、
今回は鬱病にまつわるお話です。

今回から読む方は

と、解釈してもらって
以下文面読んでもらえれば平気かなと思います。

そして今回はちと長いかも。
読み終わるのに8分くらいと思います。

うつ病という病

時は流れて2020年1月末
自分はうつ病と診断されました。
コロナ禍直前。

細かい理由や経緯は
長くて面倒で重すぎるので省きます

そしてうつ病に完治、
という文言はありません。
あるのは寛解。

寛解ってなんだよ?
「一定期間症状が治まってますね。
でも再発率高いから気をつけてね!」

の巻。

寛解後の再発率は50%以上
一度再発したら二度目の再発率は70%以上
二度目以降は90%以上
無限ループの始まり始まり~。

冗談じゃねぇ!絶対嫌だ!

寝れないは俺の場合なかった。寝付きは悪かったけど。

自殺する理由とは

皆様にここで質問です。
うつ病患者が何故自殺するか分かりますか?

個人差はあるけれど、自分は場合は以下でした。

  • 何もかも自分を責めるのです。
    自己嫌悪、
    なんて言葉じゃ語り尽くせないほどの
    自己嫌悪の嵐、罪悪感の津波にハマります。

  • 自分が生まれてきた、
    育ててもらった、
    今存在している、
    そんな事実がすべて申し訳なくなるのです。

  • 描くことも、
    教えることも、
    生きていることも、
    朝起きることも、
    夜寝ることも、
    すべて恐怖なのです。
    怖いのです。
    理由は謎

  • それが寝ても冷めても、
    べったり脳みそから離れることなく
    四六時中まとわりつくのです。
    上下左右強弱つけながら。
    年単位の長さで。
    いつ終わるのか分からない恐怖感に浸かりながら。
    まるで出口の見えない迷路のよう。

  • 自分の存在そのものが申し訳なく、
    怖い
    のです。
    自分の存在そのものを、
    否定して徹底的に責め立てるのです。

  • 周りにはバレないように必死♡
    まじ疲れた。
    ヒヤヒヤモノでした。
    特に教室。一人でやってるし。

  • 心の病気なんて嘘。大嘘。
    ましてや風邪?アホ抜かせ。
    脳が繰り出した負のパラダイス
    負の暴走。
    それがうつ病。

  • 根性論や精神論では
    どうにもできない
    盛大なる脳のエラーです。

  • もし罹患したならば、
    己の努力だけではどうにも出来ません。
    専門家を全力で頼りましょう。

だから、自分は

  • 生きてる自分は他者にとって迷惑
    でしかない。

  • みんなのためにも
    自分は一刻も早く死ななければいけない

  • これ以上
    みんなに迷惑をかけてはいけない。

  • 死んでも迷惑をかける。
    でもそれ以上に
    生きていることで
    皆に迷惑をかけ続けている

  • だから一刻も早く死ななければ
    皆に迷惑をかけ続ける。

  • 今まで作品を買ってくれた人のためにも!
    生徒のため
    にも!
    友人のため
    にも!
    何より家族のためにも!
    やはり死ななければ。
    皆のためにも死ななければ!

と、強く感じていました。

ね?脳のエラーでしょ?
うつ病になってて正常な判断なんて土台無理なのよ。
無駄無駄無駄。

本当はDIOの画像がよかったんだけど、適当なのが見つからんかった。


鬱病がこじれるとこうなるの巻

鬱病発症から2年弱、
よくなってくるどころか
それまでで最悪の状態に陥りました。

2年近くも闘病してるのに、
もはやあるのは絶望のみ。

そして自分は
必死になって死に方を調べました。

  • 死ぬ方法(一番確度が高い自殺方法)

  • 死ぬ日

  • 死ぬ場所

すべてを決意しました。

個展が予定されていたので
それを終わらせたら、
決行しようと決意しました。

自分を責め立てる以外の
意欲が根こそぎゴッソリ
引っこ抜かれてる状況だったけど、
唯一個展だけは開催したかった。
最期の個展を。

カウンセラー曰く「死相が出てた」との事。
専門家をも心配させてしまった。ごめんなちゃい。


唐突に寛解。戸惑った。

しかし、決行1週間前、
個展開始数日目、
綺麗さっぱり希死念慮(死にたいと言う気持ち)が
スーッと消えてました。

最初は戸惑いました。

だって死に方すべて決めてたんだよ?
死ぬ日も決めてたんだよ?
一刻も早く死ななければな世界観だったんだよ?
あれ?どうせすぐまた希死念慮が蘇るのでは?

でも日が経つに連れ、
希死念慮は消えたまま
あれだけ何年も張り付き続けてた
不安感も孤独感も謎の恐怖も消えたまま



俺、生き延びちゃった…



あぁ、俺、生き延びたんだ…。
2年以上もかかったけど、生き延びちゃったんだ。
少し自己嫌悪。
生きててごめんなさい。(´・_・`)

うつ病と診断されてから、
2年ちょっとが経っていた
2022年2月のことでした。

体調不良はこの後も7〜8ヶ月続くのですが、
数年ぶりの、
希死念慮が無い毎日は
なんだか不思議な感覚でした。

生きるって、こんなにも楽なんだ、
と、言うと語弊あるかもだけど。
それくらいシンドかったのです。

今回はここまで。
また次回も読んでちょーだい!

また明日。

「鬱と美大受験失敗が自分を変えてくれた」投稿一覧
vol.1 高校受験の葛藤
vol.2 美大受験失敗
vol.3 webデザインで棚からぼた餅
vol.4 絵画教室開講
vol.5 鬱病と言う闇の中
vol.6 鬱が教えてくれた
vol.7 寛解後の野望
vol.8 テストから得られたモノ
vol.9 結局自分が欲しいのは


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早川剛の主に現代日本画
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