闘病28【待ち侘びた福音】 術後3日目、遂に例の管が抜かれる瞬間が訪れ、私は激痛の余り声を漏らした。 続けてお腹に差し込まれていた管が抜かれ身軽になるも、やはりその正体は訊けず仕舞い。 それでも縫合された大腸が開通した様で、その報せは普段とは違う希望の祝砲として、密やかに鳴った。