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俳句のいさらゐ ⊸⊸⊸ 松尾芭蕉『奥の細道』その二。

ふりかえり。  これまでに読んできた試論、詩学系の文献を読み直しています。改めて目に止まったのはHAIBUN。英語版の俳文で米サイトにはこの形式で恋愛物語が投稿されています。いずれ真似してファンタジーを書いてみようと思っていますがまだ構想すら出来ていません。他にもやりかけが沢山。

【私の飼ふ鬼】詩。

今夜も長い 日永? それでも、夜の属性なのだ 人間には長い 長過ぎる 蛇 ルナアルの博物記だな カネの問題ぢやなく 私を頼りに してくれてゐる友がゐる 何かアフォリズムでも エッヘン 〈啓蟄までまだ間があるよ皆眠れ くにを〉 そしてこんな甘い句を吐く、と 優しさとは- ©都築郷士

【夜の肉】 詩。

【私のさびしをり】 俳文 by くにを

【張るアタシ】俳文。

【なかなかやる / 地震】詩。

風が吹いてきたやうだが 空耳とも知れず あゝ 女友達 その柔らかい脇腹よ 肋骨一本で出來た種族よ 天女的な脚部 - 人間性の垢の ほんの少量でさへ 付いてゐない そして私の慾望で 全て思考はかき乱される 冷蔵庫に頭を突つ込みたい 〈未明には冬風だつた壮麗苑 くにを〉 ©都築郷士

【ちよつとピンぼけ】散文。

昨日23時から今の今迄、文体の練習をしてゐた 詩人なんだつたら文体よりも詩情の捕まへ方とか もつと繊細な方向に傾かない? そりや人の勝手 己は現時点よりもつとずつと散文的になりたくてね。 歌物語やら俳文への 傾斜 の眞ん中なんだよ! 〈朧月朧毟つてみたく観たく くにを〉©都築郷士

〈酒褪めて誠ちどりや思念の川 くにを〉 私の詠み棄てた句歌の 様々に反して まだ現實の身辺に 厳寒と云ふべき無く 何となく本歌取り等決めてゐると 井月さんに悪いなあ、と それだけが思はれて… もう一つ、 〈自轉車のハンドルにはこの手套あり くにを〉とか- あゝ日々よ。 ©都築郷士

暖房ぎんぎんでも裸足にや効かぬ 靴下履けばまた異臭立つ 冷たい儘で放つておくよ 自分の臭氣もこの清潔社會の網に 絡め取られた-まあさう云ふこつちや ガマンは慣れてゐる 特に身体的な事には。 〈釣り用ヴェストの流行りどうした寒定着 くにを〉 私はろくに釣りした經験なし。 ©都築郷士

私の多作は 多様性信じてゐるからで、 この詩好きな人或ひはあの詩 ずらつと並べた中 お気に入りなと見つけて頂きたい。 と、こゝ迄はつぶやき - 〈書きたくて書く人を見る年暮かな くにを〉 嫌みつたらしいなこれ笑 〈新年が色々生まる賀状の句 くにを〉イーね。 Ha!! ©都築郷士

〈この秋は何で年寄る雲に鳥 芭蕉〉 もう秋でもないし、 私は芭蕉信者でもない。 翁、翁と信奉たてまつつた井月の句、 なら心底好きだが.. たゞ三鬼に 〈中年や獨語驚く冬の坂〉あり 最近詩に疲れてゐる自分、と言ふ物もあり。さう、 〈わたしやあね草臥れのひと寒日和 くにを〉©都築郷士

呟きよりも栄螺の壺焼き 早朝は腹鳴るカッコわりい時間帯 さあて一日また始まるよ 貧者に遺されたもの - 詩 いつでも詩なんだな 私の生活は 〈回覧板貶めの落首人寒し くにを〉 まあ氣にせんさ 今朝は藥の効きもいゝ 珈琲の粉もまだたつぷり。 〈蜜柑甘くて悪いつて事なき食卓 くにを〉

〈乗せたるはご意見無用寒グラス くにを〉 て事で日曜日の朝ざんす。皆様おはやうございます。もう意表を突いたつもりさへない「寒」の俳句。この字便利と云ふなかれ、こゝからイマジネーションを汲むのであつて、外したらだらしない句になりさう。 〈寒タータン・パッチワークの帽キメて くにを〉

フォークナーのヨクナパトーファか 己の構想、何故己の名が「郷士」なのか 所謂癒しの詩を書く人は 世界中の草臥れた者らに 言葉を発信してゐる(尠くとも)つもりなのか? 私は手の届かぬ人からの この藝見た喝采まで浴びたいのではないゆゑ 〈草場の方ら私の心に寒虹を くにを〉 ©都築郷士

ショッキングピンクの合皮の財布を 何だか褒められながら己はカネを出す 醫は仁術ではあるが、経費から云つたら 仕方ない金額を(大半は保険料からだが) 己たちは支払ふ 醫者たちはそれぞれ個性的だ⇔頭が図抜けて良い、と云ふ共通点もあるが。 〈眠れぬ夜ケットと眠剤足したるのみ くにを〉

冬の俳句は「寒」の使ひ方次第 ほし、が寒けりや寒星でせう 意外な事に褌一丁、は 季題にはない だから裸祭りみたいな祭祀を描くに 季語・湯気などゝ 絡めて使用されるケースが多いやう だが私ならもつと直截に 寒褌カンフフドシつて行く 〈寒褌押し合ふ殺気友同士 くにを〉  ©都築郷士