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140字で出來る事 電車今始発朝も早よから 夜型人間昼型人間とゐるが 己はさしづめ朝型人間 人間人間煩いな 山川草木悉皆成仏、これ考へた人は偉い 別にその為の努力は己せんが その前に、心の 国境を壊さないとね。 〈誰ぞ歌へ私の彼は左利きでもギッチョ差別語氣をつけ召されよ くにを〉

呟きよりも栄螺の壺焼き 早朝は腹鳴るカッコわりい時間帯 さあて一日また始まるよ 貧者に遺されたもの - 詩 いつでも詩なんだな 私の生活は 〈回覧板貶めの落首人寒し くにを〉 まあ氣にせんさ 今朝は藥の効きもいゝ 珈琲の粉もまだたつぷり。 〈蜜柑甘くて悪いつて事なき食卓 くにを〉

夜はしんみり 音も立てず その實 化合離反に忙しい さうさ人間には見えないやう この天地を引つくるめて 世界を醸すのだ 或る時は輝かしく 或ひはくすんで 降りて來る者の聖性を 飾る 飽くまで(繰り返すが) 人間には見えないやう 〈サイレントナイト、サイレンと夜と湧く霊と くにを〉

〈乗せたるはご意見無用寒グラス くにを〉 て事で日曜日の朝ざんす。皆様おはやうございます。もう意表を突いたつもりさへない「寒」の俳句。この字便利と云ふなかれ、こゝからイマジネーションを汲むのであつて、外したらだらしない句になりさう。 〈寒タータン・パッチワークの帽キメて くにを〉

ショッキングピンクの合皮の財布を 何だか褒められながら己はカネを出す 醫は仁術ではあるが、経費から云つたら 仕方ない金額を(大半は保険料からだが) 己たちは支払ふ 醫者たちはそれぞれ個性的だ⇔頭が図抜けて良い、と云ふ共通点もあるが。 〈眠れぬ夜ケットと眠剤足したるのみ くにを〉

スカトロジアつて云ふと何か高尚? 要はもう夜も更けて 雲居たんまり出た、その快楽ですね。 筒井翁の 「美女の大便はクサい」思ひ出す、 醜の要素は体外に排出しちやふ訳。 美の要素だけ身に纏ふ為に.. 〈外來語、フィデル・カストロ、インフィデル* くにを〉 現代川柳でキメ。*異教徒。

K氏の「大事なもの」何番手の法則 いつ聴いても泣かせる 同じやうな目に会つた これは普遍の歌なんだ 夜中家の前を通る 豪壮な田舎屋敷 庄屋の家 水呑み百姓としての 僕は さう!自意識が太宰みたいに 錯綜して 文藝に 帰る - 〈家格がね木の香を冬に迄保つ くにを〉僕の中の因習よ!

忘却できぬあはれ 歪曲できぬ病ひ そして藥剤が脳髄を侵す時 何らかを叫べぬ人 共に來たれ 町にどぶどろを塗りたくつてやる こんな廃墟に生を享けてはをらぬ ダンベルなどを友として いゝのか? 刺青の如く筋骨を蓄へて 〈罵聲する何かゞ耳に取り憑いた夜生きずして逃げ場はあるか くにを〉

威張れば威張るほど 尊厳は落ちる 私はいつも それを間近に見てゐる 今更彼の凋落ぶりを やいのやいの云ふ つもりもない どのみち50代も前半 悪魔は去つた訳で 契約破棄 - 気樂なものだ お前魔の者 そしてその後やうやく 僕にはこれしかないと 気付いた時既に遅し 全て下らぬ昔話。