風が吹いてきたやうだが
空耳とも知れず
あゝ 女友達
その柔らかい脇腹よ
肋骨一本で出來た種族よ
天女的な脚部 - 人間性の垢の
ほんの少量でさへ
付いてゐない
そして私の慾望で
全て思考はかき乱される
冷蔵庫に頭を突つ込みたい
〈未明には冬風だつた壮麗苑 くにを〉

©都築郷士
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