辻田真佐憲

6割の包摂をめざす議論を|辻田真佐憲

★前回の記事はこちら。 ※本連載は第6回です。最初から読む方はこちら。  人権や平等を高唱しながら、実は特定のひとびとの人権や平等しか擁護していない。そんなリベラルの欺瞞を突く声を昨今よく聞く。右翼によるリベラル攻撃の常套句か。かならずしもそうとは言い切れない。

ポピュリスティックな「五輪反対」では意味がない|辻田真佐憲

★前回の記事はこちら。 ※本連載は第5回です。最初から読む方はこちら。 「辞退してほしい」「反対に声をあげてほしい」。この要求はわれわれの想像以上に、五輪選手にとって攻撃的に響くのかもしれない。  先日、競泳日本代表の池江璃花子によるツイートが話題になった。彼女のインスタグラムのダ…

SNS炎上と正義のワナ|辻田真佐憲

★前回の記事はこちら。 ※本連載は第4回です。最初から読む方はこちら。 『応仁の乱』などの著作で知られる、歴史学者の呉座勇一がツイッター上の発言で大炎上し、謝罪に追い込まれ、NHK大河ドラマの時代考証を降板した。

間違っててもいいから自分で決めることを温かく応援しよう

前回は「新プロパガンダ論」(辻田真佐憲、西田亮介著)のあとがきをまとめた。 今回は感想と印象的だったフレーズについて書いてみる。 1.全体の感想 あとがきは政策・メディアを専門とする社会学者の西田亮介さんが書いている。 各章では、西田さんの展開する論に対して、辻田真佐憲さんが確認…

「新プロパガンダ論」のあとがきの抜き出しとわたしなりのまとめ

辻田真佐憲、西田亮介著 1.政権与党はデータに基づかない政治を行うことで、政権を保ち続けている 政治について「実際に不正が確認されたり、 政権の行為を好ましくないとする評価が多数を占めたとしても、 それでも政権と自民党が支持される事態を我々は繰り返し見てきた」 「我々は「損失」に…

フランス歴史界でも模索されていた「トンデモ史観と専門主義の中間」|辻田真佐憲

★前回の記事はこちら。 ※本連載は第3回です。最初から読む方はこちら。  『思想』3月号の特集「ナショナル・ヒストリー再考」を読んで、大いに刺激を受けた。ここで示されているフランスの現状を、ざっくり要約すればこうだ。評論家やジャーナリストが書いた愛国主義的な歴史本(『フランス人であ…

【アーカイブ動画】三浦瑠麗×辻田真佐憲オンライン対談イベントを開催します

<<このイベントは終了しました>> ◆話題の論客、初の対談が実現 文藝春秋digitalは、3月30日(火)19時〜、国際政治学者の三浦瑠麗さんと近現代史研究家の辻田真佐憲さんのオンライン対談イベント「日本の分断を考える」を開催します。 当サイトでは、三浦さんには「分断と対立の時代の政治入門」、…

不毛な評論家叩きはそろそろ卒業せよ|辻田真佐憲

★前回の記事はこちら。 ※本連載は第2回です。最初から読む方はこちら。  評論家叩きは、SNS的言論の悪弊のひとつである。具体的に言えば、たとえば池上彰や佐藤優などといった著名人の発言を細かくチェックして「間違いだらけ!」と叩くことが、そこでは“知的”だと褒めそやされている。  しか…

自由の敵、リベラルと大衆

朝から良記事に出会えた。 https://news.yahoo.co.jp/articles/0629636f8c4d12ac9f7bfe7b208a354bcfbde136 山本七平の『「空気」の研究』も踏まえながら、現代の異常な空気において、本来ならその自由を必要とし、守るべき立場にいる筈のリベラルが自由を返上していると言う記事であり、その空気が自…

日記 2021.1.29

『土佐日記』(紀貫之 著、三谷栄一 訳註)読了。紀行文は面白い。 『中国詩入門』(藤堂明保・船津富彦 著)を読んでいる。 『新プロパガンダ論』(辻田真佐憲・西田亮介 著)が家に届く。面白そうなので早く読みたい。辻田氏のシラスの番組は面白い。特に浜崎洋介氏との対談は非常に勉強になったし…