謀略

開発コード ”ZERO” (1)

成田空港の駐車場を出て制限速度だけは維持しながら高速を走っていた。「金森議員を乗せた車、スピード違反」という記事だけはゴメンだからだ。湾岸から横羽線を経由して保土ヶ谷バイパスを走っていた。

「トイレ休憩は大丈夫ですか?出来れば海老名の先で休憩したいのですが」

「大丈夫よ」 「大丈夫」 後席の2人が復唱する。

「了解。鮎さん、そろそろ警察に電話して下さいませんか?いつまでも記者が集まったままだ

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ご一読、有り難うございました。
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天智天皇とその謀略

現在『天皇125代と日本の歴史』(山本博文著・光文社新書)という本を読んでおります。そうしたら40歳過ぎて天智天皇の実像というか、けっこう謀略を色々と行っていた人だったんだなあ……、とということを知り驚いていたり。不勉強で申し訳ありません。よく考えたらこの頃はまだ豪族のほうが力が強く、『天皇』という地位が確立されていなかったため、そういった行動に出るのは当たり前と言えば当たり前なのですが。

今回

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nakayanさんの兵法【実践編】

2019年7月9日(火)付のYahoo!ニュースには、春日部市内で発生した強盗致傷事件の容疑者逮捕についての記事が掲載されていました。

いきなり顔を蹴られた男性重傷、自動販売機で買い物中に 春日部の路上 容疑で男2人を再逮捕

以下一部転載。
埼玉県春日部市の路上で帰宅途中の男性に暴行して重傷を負わせ現金を奪ったとして、県警捜査1課と岩槻署、春日部署の合同捜査班は8日、強盗致傷の疑いで、さいたま

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本物を見る目がある!!ありがとうございます!!
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日本はすでにファシズム国家なのか 愛国者学園物語38

日本警察に奉職し、法の番人として生きてきた根津はこのような状況に深く失望していた。根津はそういう祖国が嫌だった。愛国心は大切だと思うが、それは自発的に育てるものであり、政府が強要するものではない。そう彼は考えていた。

ファシズムとはなんだろう。根津が考えるに、
「特定指導者を過大に賞賛すること」
「特定政党だけが肥大する政府」
「政府や社会が、国民に過度の愛国心を強要する」
「特定人種を賛美し、

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神よ、この方に祝福を。
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【歴史小説】『法隆寺燃ゆ』 第二章「槻の木の下で」 中編 22(了)

—— 皇極天皇の治世4(645)年6月14日

 宝大王は、軽皇子に史上初の生前譲位を行った —— 孝徳天皇の誕生である。

 葛城皇子は立太子し、中大兄となった。

 軽大王は、安倍内麻呂と蘇我倉麻呂を大臣に指定した。

 中臣鎌子は、臣姓を賜り、中大兄の補佐兼監督役となった。

 —— 6月19日

 軽大王は、群臣を飛鳥寺の槻の木の下に集め、君臣の盟約を誓わせた。

 そこは嘗て、蘇我入鹿と

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あなたのスキとネコがいれば1日幸せですm(_ _)m
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【歴史小説】『法隆寺燃ゆ』 第二章「槻の木の下で」 中編 21

—— 六月十三日

 使者の船史恵尺(ふねのふびとのえさか)が、蘇我の門を跨いだ。
屋敷は、飛鳥寺の騒ぎとは打って変わり静かであった。

「どうぞ、こちらへ」

 恵尺は、年老いた従者に案内された。

「随分静かだが、皆様方は?」

「お部屋にお揃いです。それに、従者たちにはお暇を出されましたから」

「お前は出て行かないのか?」

「いえ、私は長年、蘇我様にお使して来ましたから。いまさら屋敷を出

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お後が宜しいようで!
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【歴史小説】『法隆寺燃ゆ』 第二章「槻の木の下で」 中編 20

—— 6月12日夕刻

 甘檮丘には、漢氏を始めとする蘇我の眷族が詰め掛けていた。

 しかし、その中には蘇我倉麻呂の姿も、敏傍の姿もなかった。

 麻呂は飛鳥寺にいた。

 敏傍は古人の屋敷から引き上げる途中に、巻き添えを恐れた物部一族によって、屋敷に幽閉された。

 集った兵士たちの士気も揚がらなかった。

 蘇我征伐の勅命が下っている —— すでに蘇我は賊臣だ。

 おまけに、頼みの綱の敏傍

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旦那、お目が高い!
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【歴史小説】『法隆寺燃ゆ』 第二章「槻の木の下で」 中編 19

反蘇我派の動きは早かった。

 蘇我入鹿を成敗した後、大伴軍が飛鳥寺を急襲、何の抵抗もなくこれを制圧した。

 そして、大王軍は御旗幟を奉じ、葛城皇子を先頭に飛鳥寺に入った。

 こうなったら、既に勝負あったである。

 大王軍の飛鳥寺制圧を目の当たりにした他の皇子や豪族たちは、自ら兵を引き連れ、続々と大王軍の下へ馳せ参じた。

 葛城皇子は、こうした皇子たちや豪族を集め、巨勢徳太に事の仔細を語ら

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あなたのスキとネコがいれば1日幸せですm(_ _)m
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【歴史小説】『法隆寺燃ゆ』 第二章「槻の木の下で」 中編 18

入鹿の従者が、飛鳥板蓋宮での政変を蘇我蝦夷に伝えた時、彼は何が起こったのか分からず、しばし呆然とした。

 そして、事の重大さを悟ったのが、息子が無残な姿で彼の目の前に現れた時のことであった。

 入鹿の骸は、戸板一枚に乗せられて帰って来た。

「蘇我は、国家転覆の大罪で斬首された」

 遺体を運んで来た舎人たちはそう言うと、門前に戸板ごと遺体を放り出した。

 入鹿が戸板から零れた。

「な、な

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旦那、お目が高い!
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【歴史小説】『法隆寺燃ゆ』 第二章「槻の木の下で」 中編 17

次の瞬間、鎌子の目に、飛び出していく葛城皇子の姿が映った。

 続いて、子麻呂と網田が飛び出していった。

 鎌子も、足が縺れそうになりながら続いた。

 —— 大殿の下から葛城皇子たちが武器を片手に飛び出して来た瞬間、入鹿は大殿の階段を駆け上がった。

「大王をお守りせよ!」

 と叫びながら。

 刹那、彼の右肩は葛城皇子の一突きで真っ赤に染まった。

 それでもなお、彼は大殿の階段を駆け上が

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特別キャストはあなたです……
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