サーフェイス

153:情報をかき混ぜた別の2D情報平面

写真は3Dを2Dに落とし込んだものとして考えられてきた。今目の前にあるものを一枚の平面で表示できるものにしていく。3Dが前提としてあって、それを違和感なく、いかに2Dに落とし込んでいくか。そこで光をとらえた。光でモノを変換させたり、情報に変換したりしてきた。そのとき、モノそのものも、モノの周りの空間も一つの平面に落とし込まれた。そこで失われたのは「空間」である。しかし、写真は失われた「空間」を、見

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152:インターフェイス研究とメディアアート研究のあいだ

インターフェイス研究とメディアアート研究のあいだを彷徨っている.

メディアアート研究➡️インターフェイス研究➡️カーソル➡️エキソニモ➡️ポストインターネット➡️モノとディスプレイの重なり➡️インターフェイスを読む➡️マテリアルデザイン➡️サーフェイスから透かし見る👓👀🤳

このような彷徨いの中で,私が関心があるのはテクノロジーとともに変化する=アップデートしていくヒトの認識ということは変

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151:「ページをめくる」といえば…

「ページをめくる」といえば,伊東友子・時里充《めくる映像_実験01》2017をすぐに思い出す.この映像を見ていると,ページという平面の集積が本という立体をつくっていることを嫌というほど思い知らされる.俯瞰の固定カメラで撮影された映像は,ページをめくるという行為を普通に行っているだけでは,本という立体を意識させないが,ページに書かれた指示によって,本を回転させたり,ことさらゆっくりページをめくったり

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150:ページをめくる行為の中で見る

Lucas Lucas Blalock - Windows Mirrors Tabletops
の『Windows Mirrors Tabletops』の紹介動画を改めて,見てみる.ページがめくられる,ページにプリントされた写真もめくられる.ページにプリントされた写真はPhotoshopで加工されている.写真集をめくるという行為では,Photoshopで加工されたことが明らかにわかる写真もそうでな

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149:そこにはフラットな平面しかない

ルーカス・ブレイロックの写真集「WINDOWS MIRRORS TABLETOPS」にあるPhotoshopで加工された写真に触れてみる.そこにはもちろん,風景や人物などを写した写真と同様に凹凸はない.Photoshopで重ねられた複数のレイヤーが前提となった作品で,もとの写真の上に重ねれているのか,それとも下のレイヤーに配置されていて,もとの写真の一部が消しゴムツールで消されているのか,わからな

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148:「景色」と呼ばれるような遠くの平面的な「イメージ」

遠くを見ていると,どこからかは明確にわからないけれど,立体的にモノを見ることができずに,すべて平面になっていることに気づく.遠くのモノは平面に見える.そこにあるモノが立体的なモノであることはわかっているけれど,見ているのは平面になっている.立体的なモノだと頭ではわかっているけれど,見えているのは平面な「イメージ」になっている.手を伸ばして触れることはできない遠さなので,確かめることはもちろんできな

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147:「物」が「出来事」でしかないという視点

実際さらに細かく見ていくと,いかにも「物」らしい対象でも,長く続く「出来事」でしかない.もっとも硬い石は,化学や物理学や鉱物学や地理学や心理学の知見によると,じつは量子場の複雑な振動であり,複数の力の一瞬の相互作用であり,崩れて再び砂に戻るまでのごく短い間に限って形と平衡を保つことができる過程であり,惑星上の元素同士の相互作用の歴史のごく短い一幕であり,新石器時代の人類の痕跡であり,横町のわんぱく

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146:ディスプレイという平面で目の前の空間を「輪切り」にしている感じ

iPad Pro 12インチのカメラアプリで撮影しようとすると,ディスプレイいっぱいに向こう側の景色が広がる.実物大,もしくは,実物よりも大きな感じでディスプレイの向こう側が表示される.もちろん,昨日書いたiPhoneと同じように,立体的なモノに触れることはできないが,ほぼ実物大のイメージに触れることができる.iPhoneとはサイズが異なるだけだが,ほぼ実物大のイメージに触れると言うことがとても奇

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145:手の先のモノとそこまでの空間がなくなる?

目の前の空間を見て,そこに手を伸ばしても,手の先にあるモノに触れることはできない.目の前の空間にiPhoneをかざして,カメラアプリを起動する.そうすると,iPhoneのディスプレイに目の前の空間,手の先のモノが表示される.ディスプレイに表示された手の先にあるモノに触れてみる.指がディスプレイのガラスに当たるとともに,触ろうとしていたモノの「イメージ」に触れる.実際に手の先のあるモノには触れること

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144:《景体》はヒトの認識に圧力をかける

「景色」をひとつのサーフェイスだと考える.景色のサーフェイスは,モノの集合体のバルクにヒトの認識が「汚れ層」や「酸化層」のようにモノの集合体のなかに入り込んでできた薄い層だと言えるだろう.普段,景色を見るときには,景色のサーフェイスしかヒトは認識できないというか,ヒトの認識がモノの集合体に入り込める薄いサーフェイスが「景色」と呼ばれるのであって,その奥にあるモノの集合体のバルクに,ヒトがたどり着く

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