コトバツムギ

雲をそんな風にみたことがなかった「よそ見ひとつせずに、急ぎ足でどこかに向かって飛んでいく素気のない灰色の雲」

学生の頃、見上げる空が好きで、これを手元に残しておけないか、好きな時にパッと見られないか、と思い、空の写真集を作ったことがある。
今思うと、空の写真集に対する憧れだったかもしれない。

空や海を見ると、ヒトは、心が落ち着いたりする。
誰しも、長い人生の中でそういう経験はあるものだ。
そう思うと、学生の頃は、心の開放を求めていたのかもしれない。

最近、心に余裕ができてきた。
自分の生き方の方向性を

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ごめん。君のこと、誤解していたよ。「やぶさかではない」

私 「順調そうだね。良いね!そのうち、彼氏も呼んで飲もう。」
友人「いいね!彼氏もやぶさかではないから是非!」

ふと、こんな会話を友人と交わしたことを思い出した。

やぶさかではない

否定形のその言葉は、マイナスな意味の君なのかと思いきや、肯定の意味を持つようだ。

「喜んで〜する」
「〜する努力を惜しまない」

否定形なのに肯定の意味なんて。
言葉も見た目に寄らないのかあ。

きっと、小学生

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恋は化学反応とよく言うけれど。「ふつうよりちょっとだけ距離の近い平行線、なんの火花も散らなければ、なんの化学変化も起こらない。」

明日はSt.Valentineが亡くなったといわれている日。いや、聖書も色々な解釈があるので一概には言い切れない。よくある「諸説あります」だ。
とはいえ、歴史的なその日を世界的なイベントにした発案者は誰なのだろう。小売業界はバレンタイン商戦として、様々な施策を打ち出す。滑稽だけれど、売るという視点では必須だ。

知人に「最近、恋してる?」と聞かれた。
はっきりと言葉にして問いかける知人を、珍しいも

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今の時代に生きることを的確に表現した「活きる」

生き方について、自由な意見が飛び交うようになったこのご時世。
ふと、手に取った雑誌で大江麻里子アナウンサーのインタビューで、こんなことが書いてあった。

自分の力ではあらがえないような境遇になって、どんなに悲しくても、クスッと笑えるようなユーモアが日常には転がっているもの。だからなんとか生きていける! そうした毎日の積み重ねが、私たちの"活きる"だと思い知らされます。

ああ、私たちは「生きる」の

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いってらっしゃいにも色々ある。「Have a lovely day at the office,dear」

翻訳や字幕翻訳をお仕事とされている方って、どれだけ言葉の引き出しがあるんでしょう。若者が良い時も悪い時も「やばい」と使うのとは、比べ物にならないくらいの言葉の引き出しがあるのだろうなと想像します。

そんな、翻訳で面白い表現がないかなと思って調べてみました。
すると、面白い卒業論文を発見しました。
表紙とURLを見て、中学生か高校生の論文であることがわかりましたが、こんな形で卒業研究をカリキュラム

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美人は幸せ?「美人局」

「美人は得」だとか「可愛いは正義」だとか美人や可愛い女性に対する言葉や意見は多種多様ですが、果たして美人な人って幸せなのだろうか。

と、この言葉を聞いて思いました。

美人局 - つつもたせ

そもそも漢字に変換できなかったというお恥ずかしいお話は今回は置いておきましょう。

美人局は、男女で会っていたことや関係性を、女の知り合いもしくは夫やそれに準ずる人が自分の女だと言って、男に金銭を請求する

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「おかえりなさい」について考えた結果、思いやることにたどり着いた

いつも使っている言葉に対して、敬意が足りないのではないか。

作業場にて、夜な夜なそんなことを思いました。
もっと普段使う言葉について考えてみよう。そう思い、平日早朝のコラムの終わりの一言に使っている「おかえりなさい」について考えてみました。

そういえば、「ただいま」に近しい英語表現はあるのに、「おかえりなさい」に近しい英語表現はないんじゃないかな。
思考の原点はそこからですが、そこから「おかえ

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年齢を重ねる表現「ミルフィーユのように美しく年齢を重ねた女」とは。

先日、行きつけの焼き鳥屋のママが、今年で80歳になるという話題になりました。80歳を言い換えると、何だっけ?という会話をしました。

歳を重ねるという表現は、だんだんマイナスな表現が増えてくるものですよね。もっとポジティブな表現や言い回しがないのかと思い調べて出会いました。

ミルフィーユのように美しく年齢を重ねた女

朝井リョウ「もういちど生まれる」の一節。

まず、年齢の重ね方をミルフィーユに

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一杯の固定概念を変える「25メートル・プール一杯分ばかりのビール」

比喩表現の神様といえば、村上春樹ですよね。
私も、後輩の薦めで村上春樹作品と向き合う時期がありました。
村上春樹ワールドは、唯一無二の世界観で、これがヒットしたというところが目を見張る。結果論でしかないかもしれないが、音楽業界でいう「セカイノオワリ」にもう少し人間の湿った部分が入った世界感がある。

そんな村上春樹の表現で、なるほどなあ、と思った表現がある。

夏中かけて、僕と鼠はまるで何かに取り

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自分で自分の背中をそっと押す「それゆけ私」

「メンヘラ女子」そんな言葉が蔓延るようになって、なんだか女性への理解が深まったんだか、偏見が広まったんだか。

個人的には、女性はみんなメンヘラのポテンシャルを抱えている生き物だと思います。テレビで笑っているあの子も。雑誌でカッコよくポージングしているあの人も。男性の中で1人議論して負けないあの人も。
違うのは、メンヘラの度合い。低い人もいれば、高い人もいる。
ただそれだけの違い。
低い人は、メン

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