擬人化することで、生きた存在になる「プールは暇を持て余していて、デッキチェアはまだ眠っている」
擬人化の表現は、文学的でそして脳内に広がる想像の世界に彩を与えてくれると思う。
だが、読んでいる側は受け身の姿勢で受け取れば良いものの、創り出す側は一苦労しているに違いない。
だから、はっとするような擬人化の表現を見つけると、自分の脳の刺激を感じると共に、作者に敬意を払う。
プールは暇を持て余していて、デッキチェアはまだ眠っている
先日、芸人の巧みな言葉の表現を紹介した。
これもまた同じ作品から引っ張ってきている。
本当はプールそのものには動きはなくて(あったとしても、プールの水の波の動きくらいで。)、言ってしまえば常に暇である存在だ。
同じようにデッキチェア自体にも動きは伴わず、常に眠っている状態だ。
それを擬人化して動きがあるように表現することで、この存在が、周りにいる人間たちの動きによって生きているような存在になるという創造にたどり着く。
かっこよすぎるなあ。
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