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琴線に触れたnote集

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何度でも読みたくなる。 出会えたことに心から感謝したい、素敵なnote集。
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2020年11月の記事一覧

きみはエッセイにはならない

「ねえ、私もいつかあなたのエッセイになるのかな?」 以前、バーでたまたま知り合い、仲良く…

音楽と映像の総合芸術決定版を見た【KingGnu『三文小説』】

KingGnuの新曲『三文小説』、先行配信後にMVが公開された。 とんでもない愛の物語だった。 映…

晩秋スイートピー

11月の快晴に東京から関越道で車を走らせる。車も少なく飛ばす。6万㎞ほど走らせたコンパクト…

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18歳差の恋愛において、大切なこと

ぼくの妻は18歳年上です。 出会った時から大切な人で、それは14年経った今も変わりません。む…

不愉快

 ある人間のしたことが不愉快だと思うのなら、そしてそれを表明したいのであれば、そう言葉に…

伊藤緑
3年前
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きょうの休みは気散じな君のせいにする

「雪がふったし。金閣寺がきれいやから、きょうはおやすみ」 冬は雪のせいにして、春は花の、…

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炎上しないために、今できること

SNSを利用していると、「炎上」という現象をよく目にします。 ぼく自体はこれまでに「炎上」に対して、何か言及してきたことはありません。騒ぎが収まっていく光景を静かに見つめてきました。「関心がない」ということではなく、また、自分の中に考えがないというわけではありません。関心もあれば、考えもある。ただ、何かを発言する際には、できる限り慎重であろうと努めます。そこで燃え上がっている炎は、たまたま自分ではなかっただけなのだから。 一部を除く、ほぼ全ての「炎上」は故意に起きたことで

わだかまり

エピソードエッセイを書くときは、そのエピソードから何かしら感じたことや学んだことを書くも…

moon
3年前
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まだ泥臭く生きることができているだろうか

1年後のじぶんへ。 ちゃんと元気してる?元気じゃないならどうしたの?また溜め込んだりして…

ただただ甘いだけの優しいケーキ

私は酸っぱいフルーツが苦手です。 酢の物とか酢豚とか、そういう酸っぱいおかずは好きなので…

ミーミー
3年前
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祝婚歌

いくつになっても生まれた日というのはおめでたいもので。今年もその日がやってきました。仲間…

父の目尻 ー喉鼓ー

薄暗い台所の引き戸が開き、えんじ色の半纏が入って来る。 石油ストーブの柵を開け、恐る恐る…

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今週の瞬殺飯(11/9〜11/13)

がんばると、成果が出る。 成果が出ると、評価される。 すると、さらに任されて忙しくなる。 …

ありのす
3年前
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葉先に雫が実るように。

部屋にポトスのこけ玉がある。 彼が部屋へ来たのは、もう半年近く前のこと。苗は百円均一で入手し、それを自分でこけ玉に仕立てた。水苔とケト土を混ぜ合わせたもので土台をつくり、庭の木陰に生えていた苔をテグスで巻き付ける。どろだんごの要領で拵えた苔玉に、ポトスは根付いてすくすくと葉を増やしている。 週に一度か二度、気づいたときに水をやる。その程度の、適当さ。それでもひとつふたつと、若緑の葉を増やすのだからえらいものである。 そうしてたっぷり水をやった翌朝に。ポトスの葉先には、決ま