すっぴんのままでいられるなら
成功なんて本当は興味がない。
もしも、わたしが一人ぼっちで生きてきたとしたら、上を目指すことや夢を追いかけることもなく、何かを頑張ることもなく、強くもならない。
それなのに、今まで、不格好でも必死に過酷な努力を続けて何かを叶えてきたわたしがいる。
わたしが何かを叶えることを自分のことよりも喜んでくれる家族がいたからだ。
大学受験。就職試験。禁欲な日々と引き換えに、何だかんだ自分の思い描いたゴールに辿り着いてきた。
家族は、わたしの切ってきたゴールテープに満足している。外