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「あたたかき日光《ひかげ》」【note公式『読書の秋特集』企画参加記事》

#わたしの本棚  企画参加いたします。

ストーリーそのもののネタバレはありませんが、後書き等に一部触れております。書籍に関しては、下記をご参照くださいませ。

筆者(作者)である田中綾様のコメントが以下よりお読みいただけます。

上記で分かる通り、この作品は小説家・三浦綾子さんの夫であり、三浦綾子記念文学館2代目館長を務められた三浦光世さんが記した「光世日記」が元になっています。多くの労苦、調査を経て、一冊の小説が完成したとお聞きしております(講演等でお話を聞きました)。

暖かく優しく、時には厳しい叱咤で綾子さんを励まし、二人三脚で三浦作品を脱稿していったご様子。お二人の愛、その結実がここにあると思うのです。三浦綾子研究者でもある3代目館長が自ら筆を取った渾身の作品だと感じています。
書籍より後書きの一部を引用します。

六〈空白〉の一年

さて、最後にミステリアスな事実を申し上げたい。七十六年にわたる光世日記だが、実は一九五六年の日記が存在しないのである。
(中略)
とはいえ、その事実は、三浦文学ファンを、あるいは伝記的研究を行う研究者を、むしろ自由にしてくれるものではないだろうか――その一年にどのような出来事があったのか、想像する余地が私たちに残されているのだ。

『あたたかき日光ひかげ』(作:田中綾)解説 三浦光世日記について より引用

田中綾さんの柔らかく端正な筆に導かれ、私たち読者は三浦ご夫妻の人生に想像を巡らせる、その自由を与えられているように思うのです。三浦綾子ファンの方、はじめて三浦文学に触れる方に、ぜひ手に取って欲しい一冊だと思います。三浦文学、その世界の隣で。

最後に。「日光」を「ひかげ」と読ませる理由は、北海道新聞Web記事に記載があります。

題は、光世さんの短歌「あたたかき日光(ひかげ)に廻(まわ)る花時計見て立つ今日は結婚記念日」から。「ひかげ」と読ませるが、日差しや陽光の意味で、温かな二人の姿を象徴している。

北海道新聞社 あたたかき日光 連載を終えて 三浦文学 触れるきっかけに
会員限定記事 2023年3月18日 より引用

等。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。



『あたたかき日光ひかげ』表紙を撮影。
『あたたかき日光ひかげ』三浦綾子・光世物語 表紙裏イラストを撮影。



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note読書 2023年10月26日 記事より引用
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