リスクを避けまくる大人になった

アクロバットがしたい。
もともとダンスを習っていて
壁倒立、側転、ロンダートはできるのだが、そこまでできてしまうと逆にもっと技を身につけたくなる。

幼い頃から気づいていたのだが、私には特徴がない。
人気やカリスマ性、生きていくセンスがまるでない。
何か秀でるものがないから、学生時代は勉強を
頑張ったけど、特に夢中にはなれなかった。
単純に順位や点数といった数字に興味がなかったし、
このような数字にこだわる人にはろくな人がいないことがわかっていた。
勉強を頑張った理由はテストの時間に暇になるのが
嫌だったからなのかもしれない。
解ければテスト中はシャーペンを動かすだけなので、
全く暇にならないこと。
解けなければ時間がゆっくりと過ぎていくことを、
わからなすぎてノー勉で挑んだ高2の時、
数Bのテスト中に知った。
打って変わってダンスは好きだったので、
よくコピー動画を教室で踊っていた。
ダンスを踊っていて苦ではなかったが、
私の好きなダンスは万人受けしないことに気づき、
披露しにくいという理由で自分のものだけにした。
あと、コピーよりオリジナルを作りたいと思ってしまった。
振り付けの楽しさを知ってしまったからだ。

そしてYouTubeでアクロバット動画を見漁る日々。
ハンドスプリング、マカコ、これならちょっと練習すればできるようになりそう。
最終目標はバク転やバク宙。

でも、どこで練習する？
家の中では限界がある。
公園？砂浜？うーん、そこまで行くのか、、

怪我を恐れずにできる？
側転などをしていて1番に思うのは、
怖がっていたらできない、ということだ。
正直、怪我したくない。
１つの怪我が職を失う可能性がある。
それは非常に困るし、近くに怪我を治してくれる病院を知らない。
あったとしてもこのご時世、すぐ受け入れてくれるのかわからない。

場所問題よりも、怪我の恐れが強く、私の動きが
止まってしまっている。

あまり過去に戻りたいと思ったことはないが、
今だけは思う。
純粋に側転やロンダートに挑戦していたあの日に戻りたい。

私はリスクを避け、安全圏ばかりにいく、
つまらない大人になってしまった。

つまらない大人から抜け出すときは、退職するときなんだろうな、
でもその時、身体は、、？気持ちは、、？

今の気持ちを無視したくない。
そう思い、ネットショッピングのカートに欲しいものをぶち込んでいく。

それでは。
見つけてくださり、読んでいただき、
ありがとうございました。

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