無機質に光る画面を、躊躇なく滑る指先。4文字のフリック。
艶やかなルージュの口紅が、まだあどけなさの残る少女の唇を縁取っていた。「死にたい」という呟きがまた、もう一つの世界に流れていく冷えた夜。消えたい、溶けたい、星になりたい、透明になりたいの類義語。ただ寂しいとだけ言えない夜。
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