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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~208


「人は、心無い『言葉』によって傷ついてしまうこともあるけれど、心に響く『言葉』に出会うことが出来れば、その言葉を信じて、諦めないでモチベーションを維持することも出来る。そんな『言葉の力』を信じて、今出来ることを一つ一つ積み重ねる。そんなことを続けていければ、いつか必ず悩みや、辛さや、苦しみから解放される日が訪れる。そう、いつかきっと、必ずその日が来ると信じて……私は、諦めない」

食べたい物や食べる量をどうするかを考えることも、もちろん大切なことだけど、『言葉の力』が思っている以上に大きいのだとすると、『食べること』について、自分としてどう捉えるのか、『痩せること』について、どう考えるのか、ということを言葉で表現することや考えること、あるいは人からアドバイスをもらうこと、なども大切になってくるのかもしれない。

「摂食障害になってしまってからというもの、今までの私は、食べ物を数字、カロリーでしか考えてこなかった。○○カロリーもあったら食べたら太るとか、食べたい物を食べたいだけ食べたら、○○カロリーもあるから、吐くしかないとか、とにかく数字の積み重ねという側面でしか見てこなかった。だけど、本来食べることは生きるための栄養摂取であり、食べたい物、おいしい物を食べる喜びであり、人と食べることで楽しみを分かち合うことであるはず。私がこの先『普通に食べる』ことが出来るようになるには、数字やカロリーばかりに囚われることなく、健康に生きるための栄養だったり、おいしさだったり、楽しさという役割が『食べること』にはあるのだということを意識することや、そのためにはどういう食べ方があるのか、どう考えれば『普通に食べる』ことが出来るようになるのか、ということを考えて、今の自分の心に響く『言葉』で表現したり、捉え直したりすることが必要なのかもしれない」

同じように『痩せること」についても、今までの『昨日より痩せたい』というような極端な『痩せたい』ではなくて、もっと現実的な『痩せたい』を維持するためにはどうしたらいいのか、あり得ない『幻想』を脱ぎ捨てて、私にとって『幸せになるための痩せたい』とはどういうことなのか、ということを意識して、過食嘔吐をしなくても維持出来ることを考えることが大切なのかもしれない。

「いずれにしても今の自分の心に響く『言葉』、素直に受け入れられる『言葉』で表現したり、考えたりすることも意識してみよう」


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