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摂食障害の長い長いトンネルを抜けて~元摂食障害当事者からのメッセージ~153


自分一人ではなかなか気づくことが出来なかったり、どうしたらいいのか迷ってしまうことは、この先も当然あると思います。そんな時は、私や誰かに相談したり、周りのサポートを受けながら、一歩一歩進んでいけばいいのです。自分で気付くこと、自分で決めることとは、決して自分一人の力だけで克服していく、という意味ではありません。摂食障害は非常に難しい病気です。自分一人の力だけで克服していくことは、非常に困難です。摂食障害に一定の理解がある人との繋がりや、自分にとって有益な情報に触れることが大切なことです。あなたは、一人ではありません。孤独でもありません。一人で抱え込むのではなく、頼るべき時には頼る。そして、決めるべき時には決める。これからも、そういった気持ちを忘れずに取り組んでいきましょう。

「先生、私は一人ではないんですね?孤独ではないんですね?そう言ってもらえたら、何だか嬉しくて、泣きそうなんですけど・・・私、先生のところには定期的に通ってきていましたけど、でも、家に帰ると一人で、あっ、一人暮らしなので当たり前なんですけど。それに、友達にも、会社の人にも、誰にも自分が摂食障害だなんて言えなくて、すごく孤独だったんです。ただ、妹だけには告白してて、たまに話を聞いてもらってたんですけど、それもたまにだったし・・・摂食障害だって、突き詰めて考えると自分との、孤独な戦い、みたいな感覚があって、本当にずっとずっと孤独だったんです。でも私は、一人ではないし、孤独でもない。一人で抱え込まなくてもよくて、頼るべき時には頼ってもいい。それでいいんですよね?そして、決めるべき時には自分で決める。それでいいんですよね?」

おっしゃる通りです。摂食障害は、ただでさえ食欲との戦い、痩せ願望との戦い、完璧主義との戦い、そして自分との戦い、という側面がある病気なのですから、頼れるものには頼って、繋がれる人とは繋がって、自分にとって有益な情報には積極的に触れていく。そうやって、一人で抱え込まない、一人で思い詰めない、ということも大切なことなのです。

「先生、私、絶対に諦めたくない。過食嘔吐をやめること、過食嘔吐に依存しないこと、みんなと一緒に普通に食べることを、どうしても諦めたくない。諦めないで、今出来ることを続ける。そして、いつか、いつかはわからないけど、いつかきっと摂食障害を克服する。先生の力を借りて、先生に頼ってでも、そんな日を取り戻したい。やっぱり私にとって、摂食障害は、過食嘔吐は、辛くて、苦しくて・・・一日でも早くそんな生活から抜け出したい。だから先生、これからも、こんな私を支えてください・・・」


今日もありがとうございます。

よろしければサポートお願いいたします。いただいたサポートは、今後、摂食障害で悩む方々のサポート活動に、大切に使わせていただきます。