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#note大学
傍の下で(妄想化学遊戯Lev9)
目的の場所にて・・・
道探が時渡に確認する。
「此処が、目的の場所なのかぁ?」
「だよぉ」
「そうか、それでぇ。物の怪の特徴とかは解っているのかぁ?」
「それが、姿を確認出来ていないんだぁ」
訝った表情をさせて道探が問い返す。
「・・・何だそれぇ」
「実を言うとねぇ、物の怪と想われる痕跡と鳴き声だけなんだよぉ」
「はぁ?、なんじゃその不確か情報は」
時渡の言葉に道探は、呆れた声
傍の下で(妄想化学遊戯Lev8.1)
そして、待ち合わせ場所にて・・・。
出入り口付近には、既に待ち合わせをしていると想われる遊戯者が数名程、各々の距離で佇んで居た。その中に道探の目に留まった遊戯者が独り居た。
「・・・・・・はてぇ?。どこぞで見た様な~~ぁ・・・」
その言葉に時渡が窺う。
「如何したんだいぃ?」
「うん、・・・何でもない。其れより、時渡、その待ち人は何処に居るぅ?・・・」
「あーーぁ、それなら黒の鎧に身を
傍の下で(妄想化学遊戯Lev8)
再び、創生の地にて・・・。
華と時渡は、道探の少し後ろを耳打ちをしながら歩いていた。
「ね~ぇ、まだ、ご機嫌斜めみたいよぉ・・・」
「だねぇ、噂は本当の事だったみたいだぁ・・」
「だけどぉ、大丈夫なのぉ・・、この後、例の依頼請けるんでしょッ」
「うん、大丈夫だよぉ。寧ろ、あの状態の方が道探は調子が出るんだぁ」
華は、頭の後ろに両手を組んで歩きながら言う。
「其処までして、請けなくても
傍の下で(妄想化学遊戯Lev6)
ある日の深夜、夫々の場所から、創生の地にて・・・。
渚に打ち付ける、波の音が心地良い。その音を聞きながら、眼の前の獲物を見据えたまま、道探と華は話す。
「何か、こうして観ていると、討伐を考え直したくなるよなぁ」
「そうね、確かに・・・ぃ、こんなに景色と合っていると討伐なんて如何でも良くなるわぁ」
2人の前に居る獲物は、後ろの背景が観えるほど身体が透き通り、その輪郭を滑(ぬめ)る様に、時折、
傍の下で(妄想化学遊戯Lev5)
ある日の夕方、夫々の場所から、創生の地にて・・・。
月明かりの下、2人は息を潜ませ森の中で静かに身を隠していた。その時、華が枯れ枝を踏む。その音が辺りの静寂を打ち破る。それに道探が唇に人差し指をさせる仕草を華に見せ私語(ささめごと)で会話をする2人。
「し~~~ぃ、静かに・・・ぃ」
「ね~~ぇ、彼此(かれこれ)、15分位い経つはよ・・・、本当に来るのぉ?」
「大丈夫、心配しなくてもぉ、獲物
傍の下で(妄想化学遊戯Lev4.1)
ある日の夕方、夫々の場所から、創生の地にて・・・。
荒涼とした大地に佇んで2人は、獲物を見据えたまま会話をする。
「う~~~ん、あれは、鰐(ワニ)・・だよな・・・」
「だねぇ」
「・・・・・・鎧竜(よろいりゅう)という、大層な名前だったので、例の、火を吐く伝説の怪獣(ドラゴン)を想像していたのに、鰐とは・・・」
最後の言葉に鰐が反応・・・・・・した様に感じた2人。
「そうねぇ、同意する
傍の下で(妄想化学遊戯Lev4)
ある日の午後・・・
「ふーーーーぅ、まぁ、今日は、この位で勘弁してやろ~~ぉ、じゃないか、何てな・・・。さて、食料を調達に行くか」
道探の中身は、部屋を出、何時もの小売店(コンビ)へ行く。店に入ると店長が声を掛けて来た。
「いらっしゃい、おっ、今回は、早いな」
「こんちは、店長。ははぁ、たまには、こう言う時も有るよ、はははぁ」
「まったく、これ位の頻度で来店してくれると、心配せずに済むし
傍の下で(妄想化学遊戯Lev2)
ある日の晩、夫々の場所で2人は、創生の地で討伐の依頼を再び行っていた。
2人は空を見上げながら憂鬱そうに言う・・・
「なーーぁ、この前の依頼は、烏賊(カラスゾク)と言う依頼だったから、怪鳥の様な生き物を想像して、討伐地に来て驚いたんだが・・・」
「そうねぇ、私も、それには同意するは・・・」
「今回は、蛸(たこ)だったんで、討伐地は海を想定していたのだが・・・」
「うん、私も・・・」
「
傍の下で(妄想化学遊戯Lev0)
2023年の何処かの季節の何処かの場所から。この創生の地に、足を踏み入れた遊戯者(プレーヤー)が居た。
「おーーーーーーーーぉ、やっとこの地に来る事が出来たーーーーーぁ、だれたーーーーーーぁ、まっこてぇだれたーーーーーぁ」
意気揚々と遣って来た遊戯者だったが、その期待を裏切る現実が待っていた。そう、この世界、最初から厳しかったのだ。
「な、何だとぉ、全然、お金が足りないではないかぁ・・・、所
傍の下で(妄想化学遊戯Lev3)
ある日の朝、夫々の場所から、創生の地で・・・。
「・・・・・・・・・さて、・・うん、うん、もう良いでしょう、・・・・・・帰りますか」
と踵(きびす)を返して帰ろうとした道探は襟首を掴まれ強引に引かれて道探は噎(む)せた。
「ぐぅへぇ、・・・、ぐ、ぐるじぃ、ぐるじ~~ぃ、でず、ばなぁざ、まぁ・・・」
襟首を掴まえた華は、愚痴を言いながら、強引に引っ張て怒り心頭気味に、力尽くで道探を放り投げた