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傍の下で(妄想化学遊戯Lev4)

ある日の午後・・・

「ふーーーーぅ、まぁ、今日は、この位で勘弁してやろ~~ぉ、じゃないか、何てな・・・。さて、食料を調達に行くか」

道探の中身は、部屋を出、何時もの小売店(コンビ)へ行く。店に入ると店長が声を掛けて来た。

「いらっしゃい、おっ、今回は、早いな」

「こんちは、店長。ははぁ、たまには、こう言う時も有るよ、はははぁ」

「まったく、これ位の頻度で来店してくれると、心配せずに済むし、まぁ、ついでに内も助かるがな、ふふふぅ」

「はははぁ、どっちかて~~~ぇと、最後の方だろ、あはははぁ」

「ん、何言ってんだ、当ーーーぉ然、お前さんの事だよ」

「ほんと、嬉しーーーぃ、事、言ってくれるよぉ、店長は、ふぅふふふぅ」

「全く、俺は、本当(ほんと)に心配してんだぞぉ」

「・・・あ、すまん、あんまり、こんなクズ男を心配されると・・・なぁ・・」

「・・何言ってんだ、お前さんは、立派に生きてるじゃないか、腐らずによ、ま~~~ぁ、今日も、たんまり購入してってくれよぉ、そこは、、一番、頼りにしているだからよぉ、ふふふぅ」

「あはははははぁ、笑(うけ)るわぁ、ははははぁ」

気心、知れた2人だからこそ出来る会話だった。

勘定机(カウンター)に、食料品を一杯入れた籠(かご)を置いた。店長が会計をしながら話す。

「最近は、こんな風に客との会話が、めっきり減ってしまって、店を開けていても遣り甲斐ってものが感じれなくなってな・・・、だから、お前さんと話すのは、楽しみにしてるんだぞぉ、だから、商品買わなくてもいいから、たまには来てくれ、ど~~~せ、客なんて、お前さんぐらいしか来ないんだしな、はははぁ・・・」

「有難う、それだと潰れてしまうじゃないか、それでは、困るなぁ、俺の冷蔵庫が無くなってしまう、ふふふぅ」

「あはははぁ、これじ~~ゃ、どっちも頑張らなくちゃいけないな、ははぁ」

「ほんにぃ、ふぁはははぁ、・・それで・・・会計は」

「・・っとだな、8,031円だ、支払いは・・・・・・」

道探の中身は、財布を取り出して中を確認する。

「・・・5,112円か・・、点数(ポイント)で」

「点数ね、・・・しかし、お前さんの点数は、飛び抜けてるよな・・・」

「店長は、毎回、毎回その台詞を言うよな」

「いや、金券(カード)無くしたら、大変だと想ってな」

「あーーーぁ、それは、大丈夫だよぉ」

「この金券(カード)無くしても、他人に使用される事無いから」

「ん、そうなのか・・・」

「あーーぁ、これ此処だけでしか使えない様になってるから」

「・・・・・・内は、そんな持て成し(サービス)遣った事、無いが・・」

「あ、何て言ーぅ、かーーーぁ、指定?」

「おッ、そう言う事か・・・だが、それだと色々、困るだろぉ」

「それも、指定、してるから・・・無くしても、俺が何処の店、指定してるか解らないし、顔なじみが、認証(セキュリティー)?、まぁ、顔なじみが、くすねたり、情報を流されたりしたら、一緒だけどねぇ、はははぁ」

店長は、心配そうに言う。

「・・・そーーーぉ、ならない事を願うよぉ、因みに、お前さんのポイント、分散しとけぇ、危なっかしくなって来たよぉ」

「あぁ、そうする、それじゃ」

「おう、毎度ありぃ」

道探の中身は店を出た。

自宅に向っていた道探の中身は、共同住宅(アパート)の前をうろうろしている人物を訝(いぶか)る。

「おい、其処の者、こんな所で、何をして居(お)るのかな~~~ぁ」

咎(とが)められた人物は、肩をビクッとさせ声のする方へ振り向いた。

「・・・えっと~~~ぉ、なははははぁ」

と後頭部に左手を添えて、小恥ずかしそうに苦笑(にがわら)いをさせた。それを、道探の中身は溜息を吐いて言う。

「は~~~ぁ、ちょっと待ってなぁ、荷物置いて来るから」

部屋に行き掛けた道探の中身は、一旦、立ち止まり、振り返って尋ねる。

「・・・それとも、上るかぁ?」

不審人物は、緊張した表情で左手を小刻みに振りながら答えた。

「んんん、・・・いいえ、ここで待ってます。はい・・」

「そうか、因みに、俺が出て来なかったら、如何するつもりだぁ・・・」

「うッ、その時は、ご近所迷惑を・・・」

その先の台詞を遮り言葉を重ねて嫌悪感の有る喋り方で言うと部屋に入っていった。

「解った、解った、それだけは、するんじゃない、ちゃんと出て来るから」

再び部屋の扉が開き直に出て来た。

「で、今日は如何した・・・、逢うのは、遊戯(ゲーム)内って決めてただろ、華」

「そ、そうなんだけどさぁ・・・」

その先を言わない都乃華の中身に道探の中身は

「歩きながら話すか?と言っても話しそうにないな・・・、やっぱ、俺の部屋で話すか?」

華の中身は、少し照れながら断る。

「そ、それは、ご、御免なさい」

道探の中身は、頭を掻きながら言う。

「ん~~~、少し歩くけど良いか」

華の中身は、しおらしく頷く。

「うん」

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