傍の下で(妄想化学遊戯Lev1)
ある日の午後、夫々の場所から、創生の地にて・・・。
「・・・あり~~~ゃ、何だぁ?」
道探(どうたん)の隣にいる、連れに聞く。
「見るからして、烏賊(いか)でしょッ」
「いやいや、それは解るが・・・、何故こんな山奥に居るんだぁ?」
連れは、胡乱な表情で愚痴る。
「それ、私に聞くぅ? 私が知る訳ないじゃない」
道探は、連れに謝る。
「そ、そうだよな・・・、失敬・・・。にしても、烏賊だよな・・・」
「烏賊ね・・・」
2人して、胡乱な表情で岩にへばり付いている外套長(がいとうちょう)の高さ3米(メートル)、足の長さ5米の烏賊を凝視する。連れが、道探に聞く。
「・・・・・・こんな事を、していてもいいのぉ?」
「・・そうなんだが・・・・・・、あり~~~ゃ、どう討伐すればいいんだ?」
「・・・だから、私に聞かないでッ」
「・・・・・・絶って~~~~~ぇ、アイツ、出すぞぉ」
「・・・ちょっと、その言い方、止(よ)してくれる。・・・何か、変な事、想像しちゃうじゃない」
道探の台詞に、少し恥じらいの声音で答えると道探は、連れを詰(なじ)る。
「むふふぅふぅ、あなたも、好きですな~~~ぁ、ぬぅはははぁ」
連れは、胡乱な表情でどんよりした声音で言う。
「・・・1回、死んどくぅ」
「うッ、それは勘弁・・・。じ~~~ゃ、取り敢えず・・・ぅ、カチャ、・・と・・・。試し切りして見ますか・・・・・・ね、っと、―――――うりゃッ」
道探は刀を鞘から取り出し構え、連れに殺される前に烏賊に突進する。連れは、行き成りの攻撃に対して非難する。
「こ、こら、この考えなしに、突っ込むんじゃない、道探の考(かん)げなしッ、援護役の私に少しは、気を使え、気をッ」
烏賊に接近すると、危険を察知した烏賊は、透き通る様な白い胴体色を変化させ周りの色に同化させ、道探の視界から消えたが、其処に居るであろう烏賊目掛けて、刀を振り下ろすが・・・。何とも痛々しい、ガキッンと言う音と火花を散らし刀が少し弾かれた。
「いッ、てぇ・・・、何処行きやがったぁ・・・」
すると後ろで、連れが大声で叫んだ。
「道探、左、左ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ」
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