小倉信夫

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小倉信夫

おぐらしのぶと読みます。 詩歌を詠んだり、文に関する文を書きます。 ブログも複数やってます。 「お問い合わせ・リンク集」のマガジンにブログのリンクがあります。 https://note.com/hapitum/m/m49373962baa4

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小倉信夫私家版詩集刊行のお知らせ(2024年4月10日更新)

長らくお待たせをいたしました。 申し訳ありません。 2021年3月1日より、個人刊行所さうらべ刊にて、小倉信夫私家版詩集『生きているから見つめる 附 瀬をさかのぼるまで』が刊行となりました。 フリマサイト利用の場合、メルカリShopsにて購入いただけます。詳細については以下のリンクよりご覧下さい。さうらべのブログ「工房さうらべ」に繋がります。 また、取扱い店の情報が加わりましたら、随時更新をして参ります。 よければどうぞご購入をご検討ください。 よろしくお願いいたします

    • こゑを手に拾ふ日より - 29

      こゑを手に拾ふ日より  二〇二四年五月  這ふやうとも伝ふやうとも見へさうな音のほどき方で、雨の怖ろしく窓を湿らし静かに過ぎる日をなつかしみつつ、朝よりの日の大人しくまだ時の新しひ騒がしさを沈めるやうに、けふのことをまう日の暮れ方の手前と考へ、それを面白がり日の暮らし方を朝に計らひ、朝にはしまひ、さう思はれることとしてくだらなくまだ幾らとも経ずに家の内にゐる。暫くして、この時の重ね方や隔て方をだう現すか悩み、あはせて身の横たはり座るこころをさも深めつつ、たしかに日のしまはれ

      • こゑを手に拾ふ日より - 28

        こゑを手に拾ふ日より  二〇二四年四月  さにあらば草の笑ひ花の咲かうとするものをたださう留め置き、添はすやう自づから目に失せるやう気に留めず、またその形よりととのひ方までとほのひて行くのを、いづれかの朝のつどの気の置き様として、かう綴つてゐたく思ふ。さてその草花のある叢や野や路の脇の身の周りに在るかと言ふとさうに限らず、行くすゑの失はれ、現れるものの前にかたどられる時と言はうか、粧ひとしか言ひ得なひものの形にて、問はれ得ず、問ふことや問はれることを待ち続けるのを、詩のくだ

        • 詩96 憂さ

          憂さ 風と風の定まらづにゐて 木を数へさせ 空の色を落ち着かせうるさがらせる 風とばかり ただ風にこたへてあるのを さも年の暮れ方に似て さう愁ふとしか言へ得ずにあり かへつてその時の傾く所を ひとにだらしなく 言葉のとほる恋ほしさに酔ひ 風に手を合はせ損ねてしまふ日を さうあるとしか思ほへず こだはり叱りかなしむ今は春に似てゐる 願ふところや 嫌ふところを漂はせ 沸ひてくる目の前の水を見るやうに たはやかでありのどかでありこはくあり 凪ぐ風をさう呼び得なひことを春とさう書

        • 固定された記事

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        記事

          こゑを手に拾ふ日より - 27

          こゑを手に拾ふ日より  二〇二四年三月  なほ暖かく湿りつつなべて日の底より手のもとへ程々にある日のふところにゐて、息づくこととまた息づくことの交はるあたりに、かういつたひとを激しく問ふやうな身の周りへのこゑの配りの彩りのおほきくなつてきて、いましがた暮れてよりの明けるまで、若しくは明け方に程遠く暮れ馴染むまで、此の身へとおさまれる静かさとうるささとを、てもちぶさたにしてまうけふをゐねやうとしてゐる。詩をあたかも手紙するといふ所を、誰かとも考へず身さへ飽きゆくこゑのなかほど

          こゑを手に拾ふ日より - 27

          詩95 昼

          昼 ゆゑといふさうも紐らしひ 紐と紐のたたまれとほり交はされてゐる所や その波を立ててゐるものの 音のとほくまでとほり かへつて色といふ色をきれひに失ひ まなざす所と聴ひてはかへす耳の辺と ただそのやうにあつて あたかもそれを布そのものとして思ふなら ゆゑを失ふといふ表し様の ただかなふと言へるものとして 詩ではなく詩に近ひ詩の謂を さう考へてゐたひ気のする 草の足もとへやはらひできて 風のひとときごとにたはむのを 昼くらひのこゑの感じ入られ方と思へて やがて陰まで明るくさ

          詩94 日暮れ

          日暮れ ひとより此のひとの言ふことを考へて かなしひと思へる心を発たせられたり ゆゑよりまたわざまでなく 川のやうとも淵のやうとも 戸やまな板の片はらの底ひのやうとも知れず 激しひと思ひ深ひと思ふ心を発たせられ さう思ふひとも考へてゐるひとも 同じくひと朝の霞に似た同じひとでゐて あたかも詩を紙のうへにしたため 本と言ふ形をとつて 姿までくぐもらせてしまふ 言葉のもとへ言葉の重なつて綴られてある 思ひ出すことと覚へのなさに似た心の こゑそのもののやはらかさとして聴こへる 日

          詩94 日暮れ

          こゑを手に拾ふ日より - 26

          こゑを手に拾ふ日より  二〇二四年二月  つらまへるわざをただ其の時のままに、手に取られやうなひ目の前とまなざしの行かれ果てなひ所へ向けて、此の心の仕方なひことごとの愁さもまた、来たり得なひ日かと思ふ。 二〇二四年二月八日  日をたなにかう朧気に輝ひたり陰つたりを幾つも経て、恰もけふまで時も同じく、日かとも思ひ月かと思ひ、さもなくば雲かとも雨のしたたる日の明けてより暮れかとも思ふ、さういつた見へてゐるまでの彩りのさはやかさと言つた、この日と日の後を追ふ翌る時の日差しの色

          こゑを手に拾ふ日より - 26

          詩93 射る

          射る わたくしはそれに心を添へ うべなはず失はず 忘れるといふことよりは遠くへ設へ 身のまはりにはひとつまで砕けてあり さう思はれるより移ろふやうな ただこころ訪はれてゐる程であるやうな それを手にて触れ得る正しさをおさめ かりそめに 詩のことと言へるまま ここへかう記すのを目のあたりのこととして 綴るとか書くとかしたためるとか言ひ またはさう遠ざかるといふことらしひと思ふ あり得なひ心を添へ 何程か象らうとしくりかへし肯はずゐるのを 時くらひなく記したくなり かういふ身の

          詩93 射る

          詩92 明るさ

          明るさ 昼もよひしやう朝の暮れに わたくしに於ひて 此れを時の程とするまま 身にさざなませおののかせるのを 冴へつつ飽きる姿でゐる 草や叢の寂しさとして 今とも知れず 今より果ててどことも分からず ひとに伝へられたらと考へてゐる 言葉をかういふ 道から道へ渉る中までの 名といふものの無さと考へ またその張りつめる さうしてたをやかでばかりゐる 言葉さへ未だくだらなく風に揺れたり 日の光に乾ひたりするのを 詩として伝へ書ひてみたくなり さうあらばまたわたくしは夜に昼もよひする

          詩92 明るさ

          こゑを手に拾ふ日より - 25

          こゑを手に拾ふ日より  二〇二四年一月  かうして先の見へなひと言はうか、物と物の境にある明るひ所や暗ひ所よりとほのくと言はうか、程近ひ宵闇の内へ深まると言はうか、凡そ心をさうおとなしくさせてゐた。慰めと思ふより、日のことにこだはり戸惑ふ思ひと考へる方が、華やかな気のする。静けさと言ふならさうであるのに、幽かとも思へる。 二〇二四年一月十六日  同じひやうに時の暮れかかり、ことごとにこだはる訳でもなひ時と近ひ思ひでもつて、今を身の表にあらはれるささやかさより味あふのを、

          こゑを手に拾ふ日より - 25

          詩91 こしらへる

          こしらへる 此所へ静かに日の明るみの笑ふ 物音や人のこゑの うるさひことものどかなことも 朝よりかう静かと言ひ 音の恰も発たずにゐる 此の寂しひところ 手にけふの菜物を持つ手の片はらにも 日の光はそつと差してきてゐる 目の前の 器のうへに整ふやう水の湛へられ また其所にうつろふのみの 朝も遅ひ静かさばかりあるやうでゐて これより作る ただ水と菜物とあたたかさばかりの物も 寂しひ頃の騒がしさと言はうか 失ふものの表れてくる 食べるまへの今として 目の覚める思ひともけふを始める

          詩91 こしらへる

          2023年の詩

          造型 ものの輪郭を表さうとなぞり 指のほとりへ指を置き 定まらうものの 質量は失はれ ただおぐらく そこにものそのものの 輪郭をとほしつつ 姿形を視 問ふ 忘れることより こゑを訪ふこころの無さを ただ現象として わたくしもそのものの周りを 漂はうとし 漂はずにゐる 思ふことより ひとの思ひと思ひの携へてゐる気配とを また思ひを目裏に 映さうとする思惟をふたたび 官能し やはり失ひ 漠然とさうして 思ふことを思ひ始める それらをなべて形式を問ふ仕草として又思ふ 2023年

          詩90 寒さ

          寒さ 今にこの陰や日や雲の湿やかさの現れ 昨日にも同じひやうに つまびらかに其の所へ漂つてゐて また明るまづ 目の前になくさうして色合ひをかはかせつつ 寂しくあるこゑの響き方を 森の木に喩へ 空に見られる日のおくり方に喩へ あるひはただ詩を書くひとの 手のひとつひとつの運び方に喩へながら それを閑かさと言ふ表し方で 目に見たり手に触れたり耳に尋ねたり さう扱ふのが 今に適ふと思はれてきてゐる このこゑや言葉に向かふひとの仕草を 明るさや暗さの感じ得方から かうまで時のくりか

          詩90 寒さ

          こゑを手に拾ふ日より - 1~24

          こゑを手に拾ふ日より 二〇二二年一月~十二月 二〇二二年一月  こゑ……、こころ(の内の……、)こゑを指より囁くやうな……、虫の鳴く優しひこゑ……、を思ひやつて椅子に座つてゐた。冬の風の這ふくらひ低く寒ひ広場の椅子に……。人のゐなひその広場は、とほひ秋を思ひ起こさせたのでせうか……。生死のとほひ秋を…… 二〇二二年一月二五日  向かう(の……、)とほりのその向かうまで……、消へ入るほどの日の差し、目に余る明るさのある往来にゐた。匂ひ……、と言はうか、かほり……、と言

          こゑを手に拾ふ日より - 1~24

          こゑを手に拾ふ日より - 13~24

          こゑを手に拾ふ日より 二〇二三年一月~十二月 二〇二三年一月  時のかほどそらぞらしひ、暮れかかりつつ時の内のこゑのなひ、飽く程に、同じひ色合ひとおほきさと陰のこがねのうつろひ方とをくりかへし、手と、手の表しかたどる寂漠ばかり、時の失ふ、こゑの円みを恰も失ふ、失はうまま、空そのものを寂しんで見てゐる。 二〇二三年一月八日  平静をその日と日の折り返す、暮らしの波のおもてを空に、寄せるとも散るとも笑まはうともなく同じ動作をつづらに束ね、かうまで物と物の境のこゑに耳を澄

          こゑを手に拾ふ日より - 13~24