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出戻り小学生

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根っからの学校嫌いが大人になって、まさかの学校で働くことに…。 現場における謎と不思議、笑いと感動に溢れた日々の記録。 今でも、戻れるのなら戻りたい…。
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#会議

会議に出る ③

 今回の会議は現実として、ひとり一分と決めていても、五分、十分と間延びする議題に於て、タイマーを用いるなどの努力は見られたものの、他では明らかに、横道逸れて時間の無駄になっていると感じる場面の目白押しであった。
 無駄が多すぎる。それに時間が掛かり過ぎだ。
 市から、寄贈の本や、去年まで各校司書が単独で行っていたが、今年度は市で作成することになった増刷分の読書ノートが配布される。仕分けはこちらの作

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会議に出る ①

 久しぶりに会議に出た。二ヶ月ぶりである。
 二ヶ月前は各種事情を考慮されて理解を得たうえで欠席させてもらったのだが、先月再び、業務の都合で欠席を申し出たところ、同業職種から一斉ブーイングを受けた。
 元々残業代など付かない業務の一つである。勤務時間の削減によって、唯でさえ主となる業務が滞るため、〝背に腹は代えられぬ〟急務であったため、欠席を強行。こちらの宣言通り、後日、議事録を見て会議の報告を確

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それぞれの春 ➃

 気付いたことがあったからといって、全ての状況を一夜のうちに変えてしまえることは少ない。辞め時を測り損ねて、取り敢えず出勤しなければいけない日々を、ある日を境に百八十度変換させるのは現実的に容易ではないとわかっている。行動力の問題なのかも知れないが、時期尚早で〝後悔先に立たず〟となっては、元も子もないからだ。
 ある程度わかっているのに先に進めないでいると、一通のメールが届いた。学校図書館の広報活

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卒業し損ね小学生 ③

 新年度初日の打ち合わせだけでなく、ありとあらゆる校内行事を放棄している。そもそも、参加したところで場違い感が半端ではないので苦にはならない。
 新学期に間に合わせるために、削減された勤務時間分の業務を穴埋めせねばならない。始業式や終業式は、司書一人が図書室に籠っていたところで、殆ど誰も気付かないような学校の規模。黙ってボイコットしたことは何度もあった。しかし入学式や卒業式は、雑務の振り分けがある

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