シェア
個性だ、ライフデザインだ、と「個」の主張が騒がれる昨今だ。でも本当に自分と向き合えている人、または、本当に自分と向き合いたい人なんているのだろうか。もしかしたら数は多くはないかもしれない。 なぜなら自分と向き合うことは、想像以上に骨の折れることだから。 先日、弁護士が出てくる映画を観た。弁護士の仕事と言えば、依頼主の相談事にのって法的にトラブルを解決すること。他人の人生を覗き見る仕事の代表とも言えるだろう。作品のなかで、弁護士が仕事にのめり込む理由を考えるシーンがあり「気
「あー結婚してぇ」 深夜11時。私たち以外誰もいなくなったフロアに魂の叫びが響き渡る。 急な業務対応があり、後輩と遅くまで残業していた夜だった。ぎょっとした。 「結婚したい」なんて言葉を、生身の23歳男から聞いたことがなかったから。 よほどぎょっとした顔をしていたんだろう。 「弱ってると結婚したくなりませんか?」と後輩の弁解が入る。 当時24歳の私にはさっぱり共感できなかった。 残業でしんどい週は、金曜日に友達とどんちゃん騒げばいいじゃん
昨日、自分が果たして「一昨日の鍋の残りを食べた」だけだったか問題について語って参りましょう。 更に、仕事納めで事務所はそこそこ小綺麗に出来ていたけど、例のアレはどうしたの?問題についても、見て行きましょう。 (何故に第三者目線) 第一の問題として、昨日、実家に届くと予告されていた「素敵な物」とは? 仕事をしていて16時を回った辺りでも実家から音沙汰無しなので、送り主さんに耳打ちされていたけれど、実家の両親は内緒にして「素敵な物」を葬り去るのではあるまいか?と、一抹の不安
仕事を納めた。 正確には先週に既に納めていて、溜まりに溜まった有休で12月の最終週はまるまる休みにしてもらっていた。 5年勤めたこの会社とも春にはお別れ。 これも正確には契約年度切れというやつだ。 『5年働いたら正社員にしましょう』と派遣切りを防ぐために作られた法令は、『5年で契約切れにすれば正社員にしなくてもオッケー』というルールに変わっているのは滑稽だが、明日のおまんまを5年毎に心配せねばならないのは頂けない。縛られない気楽さも悪くないけれどね。 有休を使って自分のカ
近所で火災があった。 お昼頃、おびただしいほどのサイレンが怖いほど近づいてきたので、かなり近くだと分かった。 ポンプ車が停まってるの、もしや、うちの前? 消防隊員らの声が飛び交う。 拡声器で、大きな声で。 ベランダに出たらすぐ煙が見えたので、慌てて屋上に上がる。 ごうごうと勢いのある炎と煙。 家の前の通りの、もうひとつ向こう。とても近い。 熱波が、私の居る屋上にも風と一緒に押し寄せ、燃えているもののにおいがした。 次の瞬間、風に煽られ、数秒だけ炎が強くなった。
今日の一文。 どこで聞いた言葉だったんだっけ。 でも心に残っている。 いつもは前者の、子供に関することばかり記事にしてしまいがちだけれど、今回は後者。年寄りに関する記事。 改めて、その言葉を思い出した出来事についての話。 先日、スーパーマーケットで買い物をしていた時のこと。 ちょっと空いた時間でパパッと買い物を済ませて帰りたかったものだから、幾つかあるレジを見渡し、最も列の短くて空いていそうなレーンを見つけて並んだ。 すると、途中までは順調にお客の列が捌けて行った
春、浅い緑は漫然と生きる私たちに活力を与えてくれる。 若い緑は光り輝く。 夏、強い陽射しの木漏れ日は私たちに安らぎを分け与えてくれえる。 濃い緑は強く厳しさも持つ。 秋、樹々の変容は私たちに好奇心と想像の力を湧き立たせる。 変わり行く緑は優しかった。 冬、樹々は葉を落とし休息に就く。 残る緑もおとなしく会話はやめてしまう。 不思議です。この歳になるまで樹々の本当の緑を見ては来なかったように思います。そして今やっと緑を見ているような気がしています。同じ樹の同じ葉でも一年
みなさんお疲れ様です。 どうしても年賀状を書きたくない夏木です。 「手書きの温かみ」とか「遠方の人からの便り」を楽しみにしている人もいるので、別に年賀状自体を否定するつもりはないです。 ただ「LINEとかメールで良いじゃん…」と思ってしまいます。 何故なら私は字が超絶汚いから。 さて、すっかり市民権を得た「多様性社会」という言葉。 私はこのワードに常々疑問を持っています。 多様性社会の実現って結局無理だよね?と感じているからです。 今日はそういうお話。 ダイバーシテ
えー!!?師走がもう半分終わったって〜!? とりま今年のこと振り返っとく?的な? ●お仕事 普通に頑張った!ボーナスは夏も冬も上がった!やったー! 苦手な上司が遠くへ異動した。やったー!! 上司が変わって慣れるまでは大変だったけど、良い方でラッキーだった。 不思議なバイトさんに出会う確率が高かったな〜。始末書めっちゃ書いた。 まぁそういうこともある。 他人に期待しちゃいけないので、来年も油断せずに行こう。(手塚国光) ●恋愛 特に大きなことはない! おデートして頂けてあり
こんにちは。 息子の福太郎がヒトメタニューモウイルスを貰ってきて2週間、やっと本調子に戻ったと思ったとたん、復帰した保育園から秒で鼻風邪を貰ってきた欲張り君の母、たいたいです。 今回は単なる鼻風邪なので症状的には大したことないのだが、とかく体を横たえたときの鼻詰まりが酷すぎる。 私も重症花粉症患者なので嫌というほど分かるのだが、一瞬たりとも鼻が通る瞬間がない。 当然夜は眠れない。 ということで、明け方6時頃にどういうメカニズムなのか突然鼻が通り、ようやく眠りにつく福太郎を
今日に限って、と思う。 人生は、「今日に限って」の連続なのだ。 朝早く起きられないのも、電車に乗り遅れるのも、赤信号に捕まるのも、 だから、「今日に限って」をそれほど気にすることはない。 というのが、近年の持論だ。 うまくいったことなんて、すぐに忘れちゃう。なんて言ったら、薄情すぎるだろうか。 良いことは気づくと、乗り越えなければいけない壁に変わって、わたしはいつも足りない。 だからいつも、今日に限って、なんて思っちゃう。 今日に限って、安いサンダルを履いてた。ユーミン
駅前の広場で、スピッツのチェリーを歌っている人がいた。 小雨が降っていて、私はミスタードーナツの詰め合わせを手に家路についていた。入籍前夜のこと。 無意識に歌詞を反芻する。小さな幸せを大切に暮らすって、生きていくうえでいちばん大事なことかもしれない。感傷的な気分に浸りつつ、内心まじめに頷いていた。ないものねだりばかりしていたら、いつまで経っても満たされないもんなぁ。 「遅くなったけど夜ごはんどうしようか?」 同居人のLINEに、「ミスド選び放題だよ!」と返したら、