ジェラシーくるみ

東大卒の夜遊びコラムニストでお昼はしがない会社員。 年中無休でモヤモヤしてるアラサー女子たちへ 「そろそろいい歳というけれど」https://amzn.asia/d/8kF9YYq

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「結婚してぇ」と 「独身サイコー!」のはざまで

「あー結婚してぇ」 深夜11時。私たち以外誰もいなくなったフロアに魂の叫びが響き渡る。 急な業務対応があり、後輩と遅くまで残業していた夜だった。ぎょっとした。 「結婚したい」なんて言葉を、生身の23歳男から聞いたことがなかったから。 よほどぎょっとした顔をしていたんだろう。 「弱ってると結婚したくなりませんか?」と後輩の弁解が入る。 当時24歳の私にはさっぱり共感できなかった。 残業でしんどい週は、金曜日に友達とどんちゃん騒げばいいじゃん

    • 私が私を見つけるまで

      私はこれまで、キャリアスクールというものにどこか懐疑的だった。 「未経験の私でも憧れの◯◯に!月収10万アップ!」なんていうコピーが踊るたびに、つい眉をひそめてしまう性分だ。 その中でもひときわ大きな存在感をもち、異彩を放っているSHE。 副業を始める人、フリーランスを目指す人、起業する人など、受講生が様々なキャリアのグラデーションを実現していることが特徴らしい。 卒業生の事例記事を読むと、くらくらするほどに眩しい。 入会したからと言って全員が「なりたい自分」になれるわけじゃ

      • 花嫁美容とかいうやつ

        *「花嫁」という言葉には少し違和感があるものの、分かりやすさを優先してタイトルに使いました。要は美容のまとめ記事です。 今年は、人生で最も美容にお金と時間を費やした一年でした。 というのも親族婚とwedding party(友人のみ)を開催することになったからです。 「結婚式ってやつは……」と色々ブーたれていたのに結局やるんだよね。 色々美容の冒険をした中で「これは効いたァ!」と感じたものと「あれ、変化がわからないかも?」と思ったものを紹介します! 効果あった!やってよ

        • 【体験記】妊活チェックを受けてきた

          都の助成金を使って妊活検査(プレコンドック)を受けてきた話です。 「痛いの?なんか準備するものある?」 と検査前日に心配になったものの、 ネットにあまり情報がなかったのでnoteに書いておきます。 ええ、私もたまには役に立つ文を書きますよ。 ちなみにプレコンドックはパートナー同伴でもシングルでも受けられる検査で、昨年から東京都の助成金も出るようになりました。 男女それぞれの検査の様子、男性のMen's room(採精室)の様子についても書いていくので、気になる人は読んで

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        「結婚してぇ」と 「独身サイコー!」のはざまで

          婚活記事には書けない真実

          友人のK子はぺろっと下唇をなめて打ち明けた。 「この前、打ち合わせ終わりに椎名さんとランチ行ったの。二人で」 身構えた。 K子は同じ職場の「椎名」という男性に恋をしている。彼女の隠し撮り写真を指で引き伸ばして見た限り、椎名はシュッとした30代半ばの短髪男。いつも落ち着いた話し方で、仕事もできて部下からの信頼も厚いらしい。 だが、彼は妻子がいる身。K子は彼への思いをひた隠しにして生きてきた。 「椎名さんが今の奥さんを選んだ決め手は何ですか?ってストレートに聞いちゃった」 ぎ

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          本当に母にならなくていいのか

          「楽しいよ、こいつが毎日ちっちゃなハプニング起こすからね」 父になった友人は、4カ月の赤ちゃんを膝の上で抱っこしながら器用にパンにバターをつけて口に運んだ。 「ぶっちゃけ“親業”どうよ」の質問に対しての回答。 楽しい、という意外にもシンプルな第一声は、私の心の中のオセロを一枚ひっくり返した。 ここ数年、私の脳内では子どもを持つ・持たないのオセロが繰り広げられている。 もちろん妊娠を望んだとて、実際に妊娠・出産できるのかはまだわからないが、妊活を始めるさらにその一歩手前の

          本当に母にならなくていいのか

          令和の女は一周回ってビジュ重視?

          ここ最近、周りの恋するアラサー女たちに共通して、とある現象が起きている。 好きなタイプやパートナーの好きなところを挙げる際、軒並み「一周回ってビジュ重視」という結論に帰着するのだ。 ビジュとはつまりビジュアルのことで、つまり見た目だ。 数年前まで我々は、職業や年収、学歴、趣味、学生時代の部活など幾多の条件を並べ、業務用防虫ネットくらい細かい網でフィルタリングしていたのに。 私の周りだけで巻き起こった珍現象かと思いきや、どうやら全国的に風向きが変わってきているらしい。 2

          令和の女は一周回ってビジュ重視?

          自分をジャッジしてしまう夜

          ふと気を抜くと、自分をジャッジする審査員が心のなかに立ち現れる。 そんな私が出会った「身内びいきと他人マイナス」という言葉。 ▶ https://yoi.shueisha.co.jp/body/culture/6225/1/ (集英社「yoi」にて無料連載中。読んでね)

          自分をジャッジしてしまう夜

          【閲覧注意】結婚式の憂鬱

          *結婚式を控えている方は読まないほうがいいかも。幸せになってね。 「アラサーになると結婚式ラッシュくるから!ご祝儀用に貯金しておきな」という先輩からのありがたい訓示。あれは冗談だと思っていた。 20代後半に突入すると、毎週のようにインスタに流れ込んでくる挙式の写真。お花、ダイヤ、白、きらきらぴかぴか。 花嫁をお姫様抱っこしてスクワットしている花婿の顔をズームすると、それは2か月前のしょうもない合コンにいた男だったり、「純潔」と「嫁いだ家の色に染まります」という意味を持つ

          【閲覧注意】結婚式の憂鬱

          終の住処が一人なら

          最寄駅から家までの道に、板チョコのような扉のスナックがある。 一軒家の1階を使ったお店で、外には室外機やゴミ箱らしきものが置いてあり、日中はほかの住宅に溶け込んでいる。 陽が沈んでから通りかかると「一応今日も店開けましたよ」と言わんばかりに無造作に、背の低い黒い看板が置かれていたり、置かれていなかったりする。 板チョコ扉を開ける勇気が出ずに一年ほど経ったある日、週末の引きこもり生活に終止符を打とうと家を飛び出した私は、板チョコ扉のノブをぐっと回してみた。 L字型の6席の

          終の住処が一人なら

          母になった友人

           「女友達はライフステージが変わると疎遠になる」   よく聞く定説だが、そんなものは元からまやかしの友情だと思っていた。 実際、遊ぶエリアも休日も初任給も違う学生時代の友人たちとはなんとか時間と場所を合わせて集うことができたし、口を開けば懐かしい思い出話から近況報告までノンストップでしゃべり倒し、お店の人に閉店を告げられるまで時間に気づかないなんてこともしばしば。  定番の色恋沙汰や下世話なゴシップに始まり、最近観た映画の話、親孝行旅行を

          母になった友人

          「友人と会うのがしんどい」の正体

          友人関係についての相談を受けることがある。 ライフステージによる分断については拙著『そろそろいい歳というけれど』で長々と綴ったが、どうやら仕事やパートナーや子どもの有無にかかわらず「なんかぎくしゃくしてきたぞ」という現象が多発しているようだ。 仲がよかったのに、なぜかこの人といると心が疲れる、連絡をとるのが億劫になった、集まりに顔を出さなくなった......。 私も経験がある。 友人と会うのがしんどい時期。定期的に集まっている旧友との飲み

          「友人と会うのがしんどい」の正体

          「私たちのままならない幸せ」

          人生をやっていく、ということがわからなくなってしまった。  「自分らしい生き方」 巷にあふれ返るこの言葉に遭遇するたび、私は心の井戸に腕を突っ込んでドブをさらうように「私らしさ」とやらを探してみるが、どうも見つからない。 確立したと思い込んでいた自分の価値観が急に心もとなく思えてきて、君は一体どこから来たんだい、と尋ねたくなるような産地不明の不安を両手いっぱいに抱えながら、私は自分の中に棲みつく審査員に詰問される。   こんなふうに過ごしていて将来大丈夫? 今のあなたは

          「私たちのままならない幸せ」

          産みたくないわけじゃないけれど

          「ぶっちゃけ、子供欲しい?」 親しい女友達との間で、このどストレート153km/hな質問が増えてきた。 いのちについて考えようとするたびに、高校の保健の授業が思い出される。 私の通っていた高校には、保健体育の先生が何人もいた。 1学期はバスケの先生、2学期はサッカーの先生という風に、それぞれの先生が学期ごとに授業を担当する。 週に一時間だけ設けられた「保健」の授業では、自分たちの身体や健康のこと、各スポーツの文化背景について学んだ。 生殖の授業を受け持ったのは、新体操の先

          産みたくないわけじゃないけれど

          失恋からの立ち直り方

          「失恋」と聞いて思い浮かべるパターンはさまざまです。 好きだった人に告白してフラれた、とある事情で恋人と別れてしまった、信じていた恋人に裏切られて別れを選んだ、想いを寄せていた人にパートナーがいることを知りあきらめた―― 胸が張り裂けそうになって、今も生傷が癒えない失恋女子たちはちょっと読み進めてほしい。 失恋は恋を失うと書きますが、本当に失ったのは恋ではありません。 失恋するときに失うのは、未来の私です。 「そこにいたかもしれない私」。 あの人が話すエピソードにおなか

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          彼氏の年収が気になる問題

          出ました。ある程度恵まれている人に限ってかかる風邪。 「いらないものねだり病」です。 巷の情報に触れると将来のお金に関する不安は尽きないですよね。 その感覚は間違っていないと思います。 でもちょっとロジカルに考えて計算してみましょう。 将来の生活水準を想定したときの世帯年収のボーダーラインは? 自分が働き続けると仮定したときに相手に求める年収は? 自分の頭で考えて銭勘定すると、実は今抱えている不安には、虚栄心や高望みという不純物が大いに混入している

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